スイス連邦政府は24日、新型コロナウイルス感染症の検査費用を全額負担すると発表した。現在の検査規模は1日約8千件で、今年は総額約2億9千万フラン(約320億円)の見込み。
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アラン・ベルセ内相は同日の会見で「費用負担を理由に検査を避けることがあってはならない」と述べた。
政府は感染予防対策として、1.5メートルのソーシャルディスタンシング(社会的距離)を保つこと、手洗い・消毒などの衛生措置をの順守を呼びかけている。ベルセ氏は検査を受けることも同時に重要だと強調した。
ベルセ氏は、軽度の症状の場合でも検査を受けるよう呼びかけた。
連邦内務省保健庁感染症班のシュテファン・クスター班長によると、現在では1日約1万5千人、必要に応じてさらに多くの検査が可能。感染の有無だけでなく、抗体の有無を調べることもできるという。
費用は感染の有無を調べる検査が169フラン、抗体検査が113フラン。
全額負担は25日から。費用負担をめぐる州と保険会社との紛争を終わらせることが狙い。
アプリの一般運用を開始
また感染者との接触追跡アプリが25日から一般公開された。
各州はすでに、感染者本人への聞き取りによる経路追跡を実施している。スマートフォンにインストールして使う追跡アプリ「SwissCovid」は、それを補完する狙いがある。ベルセ氏は多くの人にインストールしてほしいと呼びかけた。
ベルセ氏は一方で「重要なのは最大数の人達がアプリをダウンロードすること。ただ使用は任意だ」と強調した。
連邦議会は6月初め、アプリの一般運用に関する改正感染症法を可決。それに先立ち、関係者向けのテスト試行が行われた。
アプリはスマホのBluetooth技術を使い、一定時間近接した端末の記録を保存。情報はすべて匿名でやり取りされる。端末の所有者に感染が判明し、スマホにその記録を登録すると、過去に濃厚接触した端末のユーザーに警告が行く仕組み。
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