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スイスの連邦検事総長が辞任へ

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スイスのミヒャエル・ラウバー連邦検事総長(中央) Keystone / Peter Klaunzer

FIFAの汚職調査を巡り弾劾手続き中のミヒャエル・ラウバー連邦検事総長は24日、ラウバー氏の行為を批判する裁判所の判決を受け、辞任を表明した。

スイスの連邦行政裁判所(FAC)の判決によると、ラウバー氏の行動はいくつかの公務の違反行為に当たる。

2017年6月に行われた国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長との非公式な面会で、ラウバー氏は「暗黙の」発言をした。

裁判所は、ラウバー氏が故意に面会を隠し、自身の行為を調査・監視するウォッチ・ドッグに「意図的に虚偽の陳述をした」と結論づけた。「総合的に、裁判所はラウバー検事総長が公務でいくつかの違反を犯したと認める 」と述べた。

ラウバー氏は執務の整合性を図るためとして辞任を表明したが、検察庁の個人的な声明外部リンクでは、ラウバー氏は虚偽の発言について否定している。

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このコンテンツが公開されたのは、 国際サッカー連盟(FIFA)会長との密会をめぐり、ラウバー検事総長の弾劾手続きが開かれることが決まった。ラウバー氏は連邦検察庁のトップとして、FIFAの汚職事件捜査を率いてきた。なぜこんな事態に発展したのか。

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