国連のアントニオ・グテーレス事務総長は24日、米朝会談が中止されたことについて「非常に遺憾」と述べた。
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グテーレス事務総長はこの日、スイス・ジュネーブにあるジュネーブ大で、世界の軍縮を推進するための行動指針を公表。その講演の中で「シンガポールで予定されていた米国の大統領と北朝鮮の指導者との会談が中止になったことは非常に遺憾だ」と語った。
グテーレス事務総長は核協議に関わる全ての関係者が「鋼(はがね)の神経」を失うことなく、「朝鮮半島の平和かつ検証可能な形での非核化を目指す」対話を続けていかなければならないと強調した。
米トランプ大統領は24日、金正恩朝鮮労働党委員長宛ての書簡で、来月12日に予定されていた米朝会談を中止すると通告。書簡では「悲しいことだが、あなたの喫緊の発言の中にある強烈な怒りとあからさまな敵対心により、この長きに渡って計画してきた会談を行うことは適切でないと感じる」と述べた。
トランプ大統領は会談中止を「逃した好機」「歴史上で極めて悲しい瞬間」などとしたが、将来的な会談実現については望んでいると述べた。
これに先立ち、北朝鮮側は「(北朝鮮が)非核化に応じない場合はリビアのように終わるだろう」などと発言したマイク・ペンス米副大統領を「政治的な愚か者」と批判。米朝会談が決裂すれば軍事的緊張が高まる可能性があるなどと述べ、米国に揺さぶりをかけていた。
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