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ティーンエイジャー向けの避妊具発売

スイスでは近々、ティーンエイジャー向けの特別小さなコンドームが発売される。従来のものよりも直径が小さいこの避妊具で、若者を妊娠や感染病から守ろうというわけだ。

「スイスエイズ連盟(AHS/ASS)) 」の広報担当ベティナ・メシュリ氏は3月1日、無料新聞「ツヴァンツィヒ・ミヌーテン ( 20 Minuten ) 」の記事の中で「若者はなかなか自分にあったコンドームを見つけられない」と語った。
 

適切な避妊をしないティーンエイジャー

 メシュリ氏はまた
「12歳から14歳の少年は性交渉の際にあまり適切な避妊をしていないことが調査で明らかになった」
 と言う。

 そのため、「スイスエイズ連盟」「性と生殖に関する健康のための基金 ( PLANeS ) 」、協会「品質証明スタンプ ( Gütesiegel ) 」らの団体が、主にベビー用品を製造販売している「ランプレヒト ( Lamprecht ) 社」の協力を得て、若者向けに開発されたコンドームを発売することになった。

 メシュリ氏によると、特別小さいサイズと普通のサイズのコンドームが入ったセットをまず5万5000箱製造し、需要があれば追加製造する。この特別サイズの避妊具は小売店で買い求められるほか、「スイスエイズ連盟」がインターネットでも販売する。また、性教育者が学校で講義を行う際にも配布されるという。

 12歳から14歳の少年が適切な避妊を行っていないことは、2008年11月に連邦青少年問題委員会 ( EKKJ/CFEJ ) が結果を発表したオンラインアンケートで明らかになった。アンケートに答えたのは1480人の青少年で、目的は対象年齢層のリスクの実態調査だった。
 
swissinfo.ch、外電

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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