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インテグレーションと地域社会への参加

チューリヒにて、夏のパーティーを楽しむ女性たち。彼女たちは2012年に子供を連れて難民としてスイスに来た。
Elisabeth Real / Keystone

インテグレーション(社会統合)は、外国人がスイス社会に居場所を見つけるための支援策を議論する中で、たびたび出てくる言葉だ。

スイスは小国ながらも四つの公用語を持つ。外国人住民の比率が高く、国籍取得には長期間を要する。スイスは、基本的な価値の共有と寛容を促進し、社会的に好ましい規範を築くことによってそのアイデンティティーを維持している。

難民申請者および国の支援を受けている外国人は、公用語の語学コース、職業訓練、専門職技能開発・育成プログラムを受ける義務がある。インテグレーションプログラムの担当局一覧は連邦司法警察省移民局(BFM/ODM)(独/仏/伊語)外部リンクを参照、教育・職業訓練を担当する州当局の一覧は、州教育委員会代表会議(EDK/CDIP)(英/独/仏/伊/ロマンシュ語)外部リンクへ。

連邦移民局のサイトには スイスの日常生活などに対するよくある質問(独/仏/伊語)外部リンクも掲載されている。慈善団体Migrawebの「移民のためのウェブサイト外部リンク」(英語ほか15カ国語)にも、家族、保険、税金、交通など日常生活についての情報がある。

外国人法はここ外部リンク(英語)からダウンロードできる。

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環境に馴染む

経済的なインテグレーションのためには、働くことが最も近道だ。しかし社会的・文化的なインテグレーションはより難しいと感じられるかもしれない。だが幸い、スイス社会に参加する方法はたくさんある。

スイスの地域社会には、運動場やテニスやバスケットボールのコート、プールや体育館などのスポーツや娯楽の設備が整っている。このような物理的なインフラ以外にも、ありとあらゆる趣味のクラブや団体が幅広く揃っている。

スイス社会に溶け込みたいならば、同じ趣味を持つ地域の住民を必ず見つけられるはずだ。このオンラインプラットフォーム外部リンクは5万7千以上のスポーツ、文化、趣味、チャリティーの団体をリストアップしていて、州やテーマからクラブを検索するのに役立つ。

スイス人も地域社会に積極的に参加しており、人口の半数以上が少なくとも1つのボランティア団体に所属している。またスイス人の間ではスポーツも盛んで、国民の7割が週に1度以上スポーツをしている。

語学コース

英語を話せる人は多いが、スイスの公用語(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語)のいずれか一つを少なくとも日常会話レベルで話せることは、社会統合において重要だ。スイス生活をもっと楽しむこともできる。

スイスには毎日通う集中型や週1程度のものまで、全土にわたり多くの語学コースが開講されている。費用やコース内容はスクールによって異なる。語学スクールの一覧はこちら外部リンク

いくつかの地方当局、協会、学校などは、移民向けに良心的な価格のコースを提供している。女性グループの活動も活発で、雇用されていない場合は語学コースが無料で受講できる場合もある。語学習得に関する情報はこちら外部リンクへ。

Binational.ch外部リンクでは個々に合ったコースを選ぶ方法について情報が掲載されている。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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