スイスでは11日、ロックダウン緩和の第2弾が始まった。公共交通機関のダイヤもほぼ通常に戻ったが、ベルン・チューリヒの主要駅では利用者の数がそれほど増えていない。マスク姿の人も少ない。
このコンテンツが公開されたのは、
首都ベルンの鉄道駅では、チューリヒとローザンヌ間を結ぶ最初の都市間特急が到着した。車内の混雑はそれほどでもなく、お互いに2メートルの距離を空けるというソーシャルディスタンシング(社会的距離)は問題なく守られていたようだ。駅や電車内でマスクをしていた乗客はわずか数人だった。
スイスでは公共交通機関でのマスク着用は義務付けられていない。混雑時に濃厚接触が避けられない場合にのみ「強く推奨」されている。運行会社側は利用者に対し不要な移動を避け、利用する際はできる限りラッシュアワー以外の時間に混雑の少ないルートを使うよう呼びかけている。
チューリヒ中央駅の午前7時の人出は、1週間前とほぼ変わらなかった。
多くのスイス人は現在も在宅勤務を続けているとみられる。職業訓練校、高校・大学が再開するのは6月8日になってからだ。
緩和の第2弾
11日に始まったロックダウン緩和の第2弾では、小中学校などの義務教育(16歳まで)の休校が解除された。商業店、カフェ、レストラン、フィットネスセンター、図書館、美術館・博物館も、適切な感染予防措置を講じた上で再開が認められる。
しかし、コロナ禍以前の生活が戻るのは当面先になりそうだ。お互いに2メートルの距離を空けるルールは依然適用される。手洗い・消毒などの衛生対策も徹底しなければならない。
店舗には10平方メートルあたり1人という人数制限が課される。一部の場所では、求めに応じて従業員・顧客にマスクを提供する。
レストランでは感染予防のため1テーブル最大4人(同伴の子供は除外)までとし、テーブルごとに2メートルの間隔を取るか、パーティションで区切る必要がある。バーやレストランでは感染経路追跡のため、客の連絡先を控える。ただ教えるかどうかは客の任意だ。またテーブルは客の入れ替えのたびに消毒しなければならない。
続きを読む
おすすめの記事
スイス人、ちゃんと外出自粛してる?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは、3月中旬から続いていたロックダウン(都市封鎖)を4月27日以降、段階的に解除する。さまざまなデータから、スイス人はおおむね外出自粛要請に従っていたことが分かる。
もっと読む スイス人、ちゃんと外出自粛してる?
おすすめの記事
スイスのロックダウン緩和第2弾 何が解除される?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは5月11日から、新型コロナウイルスに伴うロックダウンの緩和第2弾が始まる。国内の小中学校は休校が解除され、レストラン・文化施設は厳しい感染予防対策の下で営業を再開する。
もっと読む スイスのロックダウン緩和第2弾 何が解除される?
おすすめの記事
スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは4月1日、新型コロナウイルス感染症に対する全国的な感染対策を全て撤廃した。秋冬の感染再拡大が懸念される中、スイス公衆衛生当局はマスク義務の再開は必要ないとしている。
もっと読む スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
おすすめの記事
スイス、3段階でロックダウン解除 まずは生活密着サービス
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は16日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を防ぐための行動制限を解除する出口戦略を発表した。通常通りスイス観光を楽しめるようになるのは、夏以降になりそうだ。
もっと読む スイス、3段階でロックダウン解除 まずは生活密着サービス
おすすめの記事
スイスはマスク着用義務なし、ロックダウン緩和でどうなる
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは27日から、新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)が段階的に解除される。公共交通機関も徐々に通常のダイヤに戻る。27日は理髪店・美容院、美容サロンなどが営業を再開する。政府はマスク着用は義務付けないが、必要な人に行き渡るようバックアップする。
もっと読む スイスはマスク着用義務なし、ロックダウン緩和でどうなる
おすすめの記事
新型コロナ対応、「ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)」ルール
このコンテンツが公開されたのは、
人口880万人のスイスで、当初「握手や挨拶のキスを避ける」だけだった勧告は、今や「できるだけ外出させない」ための措置に変わった。新型コロナウイルスの流行を収束させるには何が許されて何が許されないのか、国民も困惑している。
もっと読む 新型コロナ対応、「ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)」ルール
おすすめの記事
スイス鉄道利用者数が減少 新型コロナで
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルスの影響で、スイス国内の鉄道の利用者が減少し、売上に影響を及ぼしている。スイス連邦鉄道(SBB)が10日、発表した。
もっと読む スイス鉄道利用者数が減少 新型コロナで
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。