シリーズ「スイスの給与事情」 闇に包まれた医師の収入

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スイスでは開業医の給与は2009年以降、公表されていない。しかし、医療費を抑制するためにも、その透明化の必要性が求められている。(SRF/swissinfo.ch)

 現時点で最新とされる2009年のデータによると、開業医の平均年収は児童青年精神科医10万7千フラン(約1214万円)、一般開業医19万8千フラン(約2247万円)、整形外科医26万1千フラン(約2961万円)、放射線科医34万フラン(約3859万円)、眼科医34万5千フラン(約2916万円)。

 09年以降の開業医の給与に関するデータは公表されていない。連邦内務省社会保険局は、スイス医師会が提示する開業医の給与に関するデータが不正確であるとみなし、公表を止めたからだ。

 こうした状況を受け、スイス政府は調査に乗り出した。連邦内務省保健局のステファン・スピーヒャー氏は「政府は医師の収入に関するより多くの情報を、17年末までに公開すると約束している」と、ドイツ語圏のスイス公共放送に話した。

 一方で、勤務医の給与については病院が報告している。チューリヒ州の初任給に関する最新の発表によると、チーフレジデント(医学生や研修医をまとめるポジション)の初任給は月に1万2824フラン(約145万6600円)、一カ月分のボーナスを合わせると年間で16万8千フラン(約1910万円)。また、病院で働くインターンの初任給は月に7436フラン(約84万円)、研修医は1万1152フラン(約126万6400円)となっている。

(独語からの翻訳・説田英香)