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4号機の隣で


スイスからチェルノブイリへの旅


Lioudmila Clot, Tchernobyl


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ウクライナのチェルノブイリで原発事故が起きてから、今日で丸30年。スイス政府はチェルノブイリ・シェルター基金への資金援助や被災地住民の支援を続けている。スイスインフォは、チェルノブイリ立ち入り禁止区域を訪れ取材した。(Lioudmila Clot, swissinfo.ch)

チェルノブイリの新しいシンボルとなった銀色の巨大アーチ。破損したチェルノブイリ原発4号機に残る放射性物質を今後100年間封じ込めるために、新たに建設されたシェルターだ。40余りの国々が資金援助を行った。費用総額はおよそ21.5億ユーロ(約2650億円)だ。 

スイスはこれまでに、旧ソ連製造の原発を抱える国々に安全面で支援をする「原子力安全支援基金」に対して1250万ユーロの資金援助をしてきた。また、チェルノブイリ・シェルター基金に占めるスイスの負担分1.15%を維持し、今後も援助を行っていくことも先ごろ決定した。総額で2700万ユーロという負担は、国民1人当たりに換算すると支援国の中でも高額だ。スイス連邦外務省の公式サイトには、「スイスはこれが最終的貢献になるという確信のもと、国際社会の呼びかけに加わる」との声明が記載されている。

ウクライナ当局はチェルノブイリの将来をどう見ているのか。ハンナ・ヴロンスカ・ウクライナ環境自然資源相はスイスインフォの取材に対し、手つかずの自然を観察できる「チェルノブイリ生物圏保護区」を作る計画があることを明らかにした。

しかし、地域住民の暮らしは依然、苦しい。NGO団体「グリーンクロス・ウクライナ支部」と共に、スラブチッチ市のほか、事故の影響を受けた村々を訪ねた。同団体のユーリ・サピガ事務局長は、「スイスの援助や社会医療プログラム(SOCMED)がなかったならば、被災地の子どもと家族を支援するプロジェクトは実施できなかっただろう」と語る。この夏休みには、孤児院の子どもたちがスイスで休暇を過ごす予定だ。また、チューリヒに住むグリーンクロスのスタッフが、困っていたウクライナの女性に自費で洗濯機をプレゼントしたという、心温まるエピソードもあった。