スイスのドナー 臓器提供が経費の削減に


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「臓器提供は命を救うだけではなく、経費の削減にもなる」。これが臓器提供の推進を図るスイス臓器移植財団の最近の主張だ。同財団の臓器移植の待機リストには現在、約1400人が登録している。(SRF/swissinfo.ch)

ある人にとっては、臓器移植は生き残るための唯一の手段だ。しかしスイスのドナー登録数(臓器提供者)は、人口100万人に対してわずか14.2人。その割合は他のヨーロッパ諸国と比べかなり低く、近隣諸国では唯一、ドイツがスイスより下に位置している。

2年前、スイス政府と臓器移植の推進を図るスイストランスプラント(Swisstransplant)は、医療従事者のトレーニングと臓器提供情報をさらに広める計画をスタートさせた。

3月の腎臓移植待機患者は1000人以上。腎臓移植が受けられない患者は、血液を浄化し、それをまた体内に戻すという人工透析を行わなければならない。1回の人工透析に掛かる時間は4時間で、患者はこの治療を週3回必要とする。スイスには現在、80を越える人工透析施設がある。

腎臓移植と人工透析に掛かる費用を比較すると、移植の方が約100万スイスフラン(約1億3千万円)節約できるという。しかし移植件数を増やすためには、更に多くのドナーが必要だ。ドナーを希望する場合はドナーカードに記入をし、そのカードを常に携帯しなければならない。