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住む人がこっそり明かす観光スポット その2 ジュネーブ


日本人がジュネーブ観光をする定番コースは、空港から国連欧州本部を訪問し、湖畔に沿ってモンブラン橋を渡り、旧市街を歩いて宗教改革記念碑で終わる。しかし、そんな無難なコースを離れた、「通」の提案するジュネーブ訪問をしてみては?

ジュネーブに長年住む外国人がお勧めする「楽しくって充実したジュネーブ一日コース」、住んでいる人が発見したインな場所を探ってみよう。

 「理想的なのは旧市街のど真ん中にある『ホテル・デ・ザルミュール(甲冑)』で目を覚まして、カフェ・オレにクロワッサンを食べることから始まります」と語るのはジュネーブ歴には右に出るものが無い、イギリス人の主婦アンヌ・ブルームさん。

 「旧市街でこれがいいと特別にお勧めのところはありませんが、夏には屋外テラスで、冬は暖かくって心地よいカフェがたくさんあって、ホットチョコレートなどを飲むと最高」と旧市街がお気に入りだ。

昔の街の面影を残したカルージュ

 これに反して英語地元ラジオ、ワールド・ラジオ・ジュネーバの人気司会者のジェニファー・クリックナーさんは断然カルージュ(Carouge)派だ。ここ8年来、住んでもいる。

 カルージュはジュネーブの南約3キロにある隣町でアルヴ川を越えたところにある。かわいい町並みは昔のままの調和を残し、ちょっとジュネーブの町並みとは違う雰囲気を放つ。それもその筈、ここは18世紀にイタリアのサルデーニヤ王がトリノの建築家に依頼したピエモンテ様式なのだ。古くから職人の町で現在も多くのアーチストがアトリエを構える。東京で言えばちょっと青山のようなお洒落なショピングを楽しめるところだ。

 彼女が寒い冬の日に最もお勧めなスポットはカルージュのテンプル広場(Place du temple)にある「ウォルフィスベルグ・パン屋・菓子屋(Wolfisberg Boulangerie-Patisserie)」だ。子供連れには天国のような場所だ。「室内には雑誌や強烈な形のソファーが沢山あり、子供が騒いでよい部屋まであるの。その部屋に子供を放り出して、自分はのんびりとコーヒーを飲んで寛いでも、ガラスの壁で中が見られるようになっているから安心」と笑う。親子で楽しめる空間といったところだ。

 「そして、カルージュを散策するのも忘れないで。沢山の笑っちゃう個性的な店があり、雰囲気があって、『バイオ72』という古い映画館(原語で上映する)もあります。水曜日と土曜日には農民の市場もあるのを忘れないで」と加えた。

 ジェニファーによるとカルージュの魅力はそれだけにはとどまらない。夜に繰り出すお勧めスポットでもある。「夜はとっても楽しいの。音楽が聞きたかったら地下に潜ってライブハウス、『シャ・ノワール(Chat noir/黒猫)』に行くといいわ。皮のソファにシャンパンがお好みならバー『ア・コテ(A côté)』に行くといいし、ヌーヴェル・クイジーヌが食べたいのなら、とってもトレンディーな『カフェ・デ・ネゴシアン(Café des Négociants)』がいいわ」

 食の方が気になる人は、「もし、美味しいフォンデューが食べたい場合は『オ・ヴィユー・カルージュ(Au vieux Carouge)』の長いテーブルで食べるのがいい。オーソドックスなフランス料理が食べたいのなら『オリビエ・ド・プロヴァンス(Olivier de Provence)』で夢のような一時を過ごすのもいいでしょう」と語る。

湖を満喫するには

 ジェニファーによると湖畔もたくさん楽しいスポットがある。『バン・ド・パキ(bains de Pâquis)』という湖に突き出た、昔の公衆浴場が改善されたサウナ&食堂がある。冬は白ワインの代わりにシャンパンを使ったフォンデューが食べられ、サウナにも入れる。夏は湖に飛び込むのが気持ち良い。安くて寛げるので若者に人気があり、対岸の絶景が見られる特別な場所といえる。ここから、湖畔のグランジュ公園やオーヴィーブ公園に歩いて行くのもいいだろう。

 水上では冬でも「カンパニー・ジェネラル・ド・ナビギャシオン(Compagnie Générale de Navigation)」はランチやディナークルーズをやっている。「とってもお勧めコースはボートに乗って湖岸のフランス領中世の町、イボワール(Yvoire)に行くの。そこで、お昼は名物のレマン湖で獲れるパーチ(スズキ科の淡水魚)が美味しい。その後、『五感庭園(Jardin des cinq sens)』で花見をするのも最高よ」と教えてくれる。夏のバカンスシーズンはレストランを予約しておく方が良いかもしれない。この小さな街は人で溢れてしまうのだ。

国際赤十字博物館

 さて、ジュネーブで文化的な時間を過ごすには。ジェニファーが掘り出した意外なスポットは国連欧州本部の向かいにある国際赤十字委員会にある国際赤十字博物館。「赤十字の始まりや歴史、また戦場から持ち帰った武器などが展示されている」という。

 アンは子供たちと新たに発見した子供たちに面白い場所を2つ紹介してくれた。一つは旧市街にある大聖堂の地下にある考古学博物館。「長年すんでいるのに恥ずかしいことに最近、発見したの」。古代(ローマ時代)に建てられた原始教会の跡が見られる不思議な空間だ。「とっても美しくってスーパーモダンなレイアウトよ」と賞賛する。

 もう一つはオーヴィーブにある自然博物館。「スイスに生殖する植物、動物などが分かり、はく製の熊まであるのよ!」とアン。

 料理が大好きなアンは「ジュネーブは美味しいものの宝庫」という。「私の理想的な一日の終わり方はジュネーブの西、ブドウ畑のあるサチニ(Satigny)にある『シャトー・ヴィウー(Châteauxvieux/古いお城)』がいいわ。夏はテラスでワインを飲み、冬は美しい伝統的な内装の室内でシェフ、フィリップ・シュヴリエのフランス料理が最高」このレストランには驚くべき特別席がある。「厨房のなかにテーブルが一つあるの。回りが全部見られて、料理好きの人にはたまらない特等席よ」と目を輝かせた。


swissinfo、アダム・ボーモント、 屋山明乃(ややまあけの)

補足情報

ジュネーブの人口は18万5000人。

ジュネーブ人口の45%が外国人で世界180カ国から来ており、スイスで最も国際的な都市といえる。



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