スイスでネコが「ネコ海綿状脳症」発病
スイスで初めてネコの狂牛病であるネコ海綿状脳症(FSE)が発見された。感染経路は不明だが、厚生省が17日発表したところによると、狂牛病に罹った動物の脳の部分が含まれたキャットフードが原因で年少時に感染した可能性が高い。が、伝染の心配はないという。
ヴォー州の6才の飼い猫は、FSEと診断された後安楽死させられた。スイスは1996年に脳と脊髄を使用した動物性飼料を禁止した。また、海綿状脳症と診断された家畜および野生動物は焼却処理されなければならない。
ネコ海綿状脳症は90年英国で初めて発見されて以来飼い猫の発病ケース90件が報告されており、またノルウェーとリヒテンシュタインでもそれぞれ1件ずつ報告されている。さらに、野生のネコ科動物であるライオン、トラなどの発病も記録されている。FSEを発病したライオンやトラは、地元の肉製品加工工場から出る生の残骸で餌付けされていた。
当局によると、1月から7月初めまでに狂牛病検査を受けた牛は約70、000頭で昨年の約3倍にのぼるが、今年上半期のスイスの狂牛病発病は19件で昨年の22件より減少した。
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