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スイス、15日に利上げか?

スイス国立銀行(SNB)は15日、スイス経済の高成長にともなうインフレのリスクをくい止めるため、利上げを行う可能性が強い。

スイス国立銀行(SNB)は15日、スイス経済の高成長にともなうインフレのリスクをくい止めるため、利上げを行う可能性が強い。

今年最初の四半期の経済成長率は4%で、失業率は5月には1.9%まで減り過去8年間で最低となった。

Warburg Dillon Reedのエコノミスト、アンドレアス・フッフェルト氏は「高成長が続くスイス経済は、近い将来インフレを引き起こすことになるかもしれない。」と予測する。エコノミストの多くは、利上げは25ポイントから50ポイントの間になるだろうと予測している。SNBは、3ヵ月のLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)を金融政策のターゲットレンジとして設定している。現在LIBORは、2.5%から3.5%だ。

インフレ圧力の主な促進要因は、値上がりを続ける原油価格と、ドル高による輸入品の値上がりだ。「SNBはインフレが起こる前に、インフレの芽をつむという点では大変良くやっている。」とフッッフェルト氏は評価する。

利上げの予測を受け、スイスフランは高値傾向にある。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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