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ダム建設で水没するトルコの町

トルコ南西部の地中海沿岸の町ハサンキーフに水力発電所を建設する計画がある。ダムが建設されると町は水没するため、約15、000人が立ち退きを余儀無くされる。

トルコ南西部の地中海沿岸の町ハサンキーフに水力発電所を建設する計画がある。ダムが建設されると町は水没するため、約15、000人が立ち退きを余儀無くされる。

水力発電所建設の一環であるイリス・ダムプロジェクトは、スイス企業のABB、Sulzerハイドロが請け負っている。連邦政府は昨年11月上記企業に対トルコ輸出リスク保障を承認した。また、政府は必要な住民立ち退きをモニターする独立機関を設置する目的で、経済省に建設事業に参加している各国との対話を始めるよう要請した。経済省は8日、ダム建設に伴うトルコ政府の住民立ち退き計画をアシストするため世界銀行のアイセ・クダトを2年間の契約で雇ったと発表した。

ダム建設のためにはアナトリア州南西部のおよそ300平方メートルの土地が水没する。この地方はクルド人の居住地域で、1980年代半ば以来自治を求めてゲリラ戦を続けている。ベルンのNGOベルン・デクラレーションは、大規模な住民立ち退きを強く批判している。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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