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プロEUグループ、EU加盟交渉即時開始発議のキャンペーン開始

EU加盟推進派グループは、3月に予定されている国民投票で、ブリュッセルとのEU加盟交渉即時開始を求める発議(イニシアチブ)を支持するよう呼び掛けるキャンペーンを開始した。(写真:ベルンで会見する発議委員会)

EU加盟推進派グループは、3月に予定されている国民投票で、ブリュッセルとのEU加盟交渉即時開始を求める発議(イニシアチブ)を支持するよう呼び掛けるキャンペーンを開始した。(写真:ベルンで会見する発議委員会)

発議委員会のメンバーらは9日ベルンで会見し、スイスは岐路に立っていると述べた。「我々は欧州の未来の建設に参加するのか、それとも孤立を保つのか、決断しなければならない。」とマーク・シュター委員長が発言すると、他の委員も「もうこれ以上決断の時を遅らせてはならない。決断の時期を遅らせるほど、スイスはEU加盟のために高い政治的コストを支払わなければならなくなる。」と述べた。

が、委員会は3月4日の国民投票で発議が承認される可能性は極めて低いと認識している。そして、国民の多数派が承認したという象徴的勝利を得たいと希望しており、少なくとも全26州中7州で承認されたらと願っている。発議が可決されるには、投票者の過半数の承認と26州の過半数の承認が必要だ。

政府、議会は共に時期尚早との理由で発議に反対だ。昨年5月の国民投票で、7つの対EU相互通商協定が承認されたが、ほとんどのEU加盟国で協定はまだ批准されていない。

プロEU発議は1995年に始まり、主に中道左派政党、労組などに支持されている。が、閣僚および連邦議会多数派を占める中道右派政党は反対している。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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