今週の経済:スイス航空グループの将来に注目
今週のスイス株式市場は、先週株主総会で大規模再建計画を発表したスイス航空グループに注目が集まる。また、AOLタイム・ワーナーと提携を発表したスォッチも詳細の発表が期待される。
スイス航空グループの株価は、10億スイスフランの借入と赤字経営の仏航空会社からの即時撤退表明を受け先週末値上がりを見せたが、今年に入ってから60%も下落した株価が元にもどるまでには長い道のりだ。
世界最大の時計メーカー、スウォッチ・グループは、2日に記者会見を開き昨年の収支決算について発表する。オメガなど高級ブランドを中心に先月も売上げ高更新を記録した同グループは、今年も10%から15%の増益を予測している。減速期に入った米経済と停滞の続く日本経済を背景にしてのグループのこの予測には疑いを持つアナリストもいる。また、同グループは先週AOLタイム・ワーナーと、オンライン、プリント、テレビプラットフォームなどでの業務提携を発表したが、記者会見では詳細の発表があるもよう。
1日には民営化されたユニーク・チューリッヒ空港の年次総会が開かれる。ヨゼフ・フェルダーCEOは、先週スイスとドイツがチューリッヒ空港から発着するスイス便のドイツ領空飛行を現在の3分の1に減らすという合意に達したことに憤っている。
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