外務省にハッカー攻撃
10月26日夜、連邦外務省 ( EDA/DFAE ) のコンピュータシステムがハッカー攻撃を受けた。今日28日にはインターネットが使用できるようになる見込みだが、被害の全容はまだ明らかになっていない。連邦検察庁はすでに捜査を開始した。
犯罪となる可能性としては、不法秘密情報機関およびデータバンクシステムへの不法侵入が挙げられる。
弱点は社員
情報技術 ( IT ) ジャーナリストのクルト・ハウプト氏は
「連邦外務省 ( EDA/DFAE ) は外国のスパイにとって刺激的な標的であり、例えばカダフィ事件などが注目されている」
と語る。
ハウプト氏はまた、このような攻撃を仕掛けるのはたいてい産業機密に関する諜報活動や秘密情報機関に携わっているプロだと言う。
「連邦局のサイトに入り込むのは簡単なことではない。連邦外務省の安全対策は非常に優れている。この攻撃は素人の若者によるものではないはず」
ハッカー攻撃から身を守るには、ウイルス対策だけでは十分とはいえない。弱点は多くの場合、社員にある。ハウプト氏は
「心理的なレベルで機能するハッカー攻撃は非常に多い」
と言う。
犯人は、ウィルスに汚染されたEメール添付ファイルを何とかして社員に開けさせようとする。そのためハウプト氏は、添付ファイルを開封する前に、その内容についてよく考えるようアドバイスする。
swissinfo.ch、外電
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