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大量解雇に直面するスイスエア労組

消え行く「スイスエア」 Keystone

スイスエア・グループの破たんで職を失うのは、経営陣の当初の見積もりの1、750人を大幅に上回り、最少7000人になると同グループ労組は予測する。

スイスエア社内労組PUSHのリチャード・ダンケル代表は「整備、グランド・アシスタンス、貨物など周辺業務を考えると、スイス国内だけで4000人が解雇される見通しだ。」と言う。先に発表された機内食部門ゲート・グルメの3、000人削減を加えると、合計7、000人が失職することになると組合は見る。PUSHは、事実上スイスエアを買収したUBSとクレディ・スイスに、解雇される職員救済のため20億スイスフランの支援を要請し、3日チューリッヒ・クローテンのスイスエア本社前で抗議集会を計画している。

人員削減にはパイロットら搭乗員も、もちろん含まれる。スイス航空パイロットでスイスエア・コックピット人員組合「アエロパース」のスポークスマン、ハンヌ・ルプレート氏は、クロス航空経営下のダウンサイジングに伴い、パイロット300人から350人が削減される見通しだという。が、アエロパースは2日、「これ以上の混乱を避けるためフライトを続けることが最優先」と、ストはしないと発表した。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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