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スイス名物チョコレート、昨年の売り上げは?

スイスのチョコレート業界にとって、1999年は「ビター・スウィート」な1年だったことが、このほど出版された業界誌「チョコスイス」で報告された。国内での需要は増えたが、海外での売り上げは落ちた。

スイスのチョコレート業界にとって、1999年は「ビター・スウィート」な1年だったことが、このほど出版された業界誌「チョコスイス」で報告された。国内での需要は増えたが、海外での売り上げは落ちた。

スイスの15のチョコレート・メーカーの1999年の売り上げは、13万トン強で、一昨年とほぼ同じ結果となった。総売り上げ高は、約3%増の1.22兆スイスフランだった。国内でのチョコレートの需要は、数年間の不況後、経済の楽観的な見通しと旅行者数が増えた事などの影響により、5%増となった。

チョコレートの輸入が増えたため、今や平均的スイス人のチョコレート消費は、過去最高となっている。一人、年平均11.5kgのチョコレートを食べている計算になる。プラリネと小型のチョコレート・バーが、最も人気のある商品だ。

輸出は、昨年初めには、引き続きアジアの経済危機の影響が大きかったため、後半の追い上げにもかかわらず、損失を補うまでには到らなかった。海外での売り上げは、約6万トンで前年比6%減、総輸出額は1%減の4億18百万スイスフランだった。最も売り上げの落ちた商品は、大型のチョコレート・バーで、12%減だった。スイス・チョコレートの最大の輸出国はドイツで、26%を占めている。次いで、英(12%)、仏(8%)、米(7%)。

チョコスイスは、今年の展望は、世界経済の回復と、国内需要の伸びで、明るい見ている。


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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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