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スイス軍のお食事

軍隊の食事の改革。ハンバーガー、ピザ、パエリャといった外国のメニューが取り入れられる。兵士の反応やいかに? Keystone

牛の骨をぐつぐつ煮て取るスープは時代遅れ。インスタントスープの素を使うようにする。内臓や肉の煮込みは止めて、エスニック料理やピザを食卓に出す。スイス軍のメニューが新しくなった。

このコンテンツは 2005/01/19 16:51

料理をしなくなったといわれるスイスの家庭と同じように、軍隊も料理は簡素化の傾向らしい。料理にかける手間隙を省き、半加工食品やインスタントを多く取り入れる。新メニューは今年1月から。兵士の反響は今後、徐々に聞こえてくることになる。

兵士に出す食事メニューを見直し、新しいガイドラインとして発表したルネー・シャンツ氏は、「若者の食生活が大きく変化した。スイス軍が縮小され、若い兵士の割合が多くなったいま、若者の食嗜好に合わせる必要もでてきた」と語る。新しいメニューにはハンバーガー、ピザ、スペイン料理のパエリャ、東南アジアの米料理のナシゴレン、ギリシャ料理のムサカ(ナスとひき肉のグラタン)などが取り入れられている。軍隊の食事の代表だった牛の内臓や三枚肉の塊の煮込みなどはもう作られない。

コンビニエンス・フードが幅を利かせる

「外国の料理ばかり取り入れたのではない。軍隊の定番、ポトフーとチーズパイは引き続き食卓に出すし、州の郷土料理も新たに取り入れた」と前出のシャンツ氏はスイス軍の食事の非スイス化を否定する。

今回の食事改革は、経費削減と軍の縮小によるところが大きい。特に、料理にかける時間が短縮された。軍のコック兵が、時間をかけてタマネギをみじん切りにしたり、ジャガイモの皮をむくといった厨房の光景は過去のものとなる。調理済みのコンビニエンス・フードを軍の外から取り入れるからだ。

コックの知識も変化

軍隊で料理を担当する兵士は、民間でもレストランでコックとして働いている場合が多い。いまどきのコックは牛の解体が手際よくできることより、美味しい肉の料理の仕方が問われるという時代の流れもある。

以前は軍が細切れの肉を外部から買い入れるなどということは、まったく考えられなかった。牛一頭から、一部は細切れに、また一部は煮込みになどと使った。骨は何時間も煮てスープを取った。1頭の牛をさばくのが苦手なコックが多くなったことのほか、ゴミ処理の規制が厳しくなり、骨や皮の処分にかかる経費を軍隊で負担できなくなったのが理由という。

スイス軍の新メニューは軍の兵舎や関連機関に配分されるほか、興味がある人は一般人でも連邦庶務課で購入できる。果たしてお味のほどはいかがなものなのだろうか。

swissinfo アンドレアス・カイザー 意訳 佐藤夕美 (さとうゆうみ)

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スイス軍の新しいメニューは軍の食卓に上がる30品目を紹介。
連邦資料課で40フラン(約3,500円)で購入できる。

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