大雪に伴う雪崩の危険から、スイス南部のスキーリゾート・ツェルマットへの鉄道・道路網が遮断されている。アンデルマットも大雪に見舞われ、ダボスでは住民の一部に非難指示が出た。
このコンテンツが公開されたのは、
ヴァレー州警察は不要不急の旅行を避けるように呼びかけている。
ダボスにある連邦森林降雪国土研究所(WSL)の雪・雪崩研究所(SLF)外部リンクはスイスアルプスの北縁全域の雪崩警戒レベルを最大のレベル5に引き上げた。降雪量と最大で時速130キロメートルの強風が組み合わさって、山に足を踏み入れるのは危険な状況になっている。
ツェルマットでは19日夜から旅行客9000人が足止めに合っている。救出用ヘリコプターが多数出動。救出には1人当たり70フラン(約8千円)がかかる。視界が悪いなか、いち早く帰宅したい旅行客は多く、窓口には長蛇の列ができた。それでも途中で救出作業は取りやめとなった 。
スイス中部のアンデルマットは21日夕から孤立状態にある。
世界経済フォーラムの年次総会の開催が控えるダボスも大雪に見舞われている。当局は住民約30世帯に、安全な場所に避難するよう要請した。
低地でも、激しい降雨によって洪水や地滑りの危険が増している。バーゼル・ラインハレ地域では水位が洪水レベルを上回った。スイス中部のムオッタタールでは21日朝、水位の上昇により洞窟を探索していた人々が閉じ込められた。
続きを読む
おすすめの記事
ツェルマットのスキーリゾート、豪雪で孤立
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部、ヴァレー(ヴァリス)州ツェルマットの人気スキーリゾートが大雪の影響で交通網が遮断され、孤立状態に陥っている。一時は最高レベルの雪崩警報が発令されるなど、警戒が続いている。
もっと読む ツェルマットのスキーリゾート、豪雪で孤立
おすすめの記事
ツェルマット周辺の鉄道、運行再開
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部ヴァレー(ヴァリス)州ツェルマットで、豪雪と雪崩警報のため運休していた鉄道が10日夕、運行を再開した。
もっと読む ツェルマット周辺の鉄道、運行再開
おすすめの記事
ツェルマットで発生した雪崩
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部ヴァレー(ヴァリス)州で4日、雪崩が発生。被害の様子を空撮写真がとらえた。
もっと読む ツェルマットで発生した雪崩
おすすめの記事
積雪から雪崩を予測する
このコンテンツが公開されたのは、
チャールズ・フィアーツさんは、ダボスにある連邦雪・雪崩研究所(SLF)の雪氷物理学者だ。フィアーツさんのチームが、積雪の中の、雪崩を引き起こす原因となる弱層をチェックするために行う様々なテストや測定法を説明した。
もっと読む 積雪から雪崩を予測する
おすすめの記事
ユネスコ無形文化遺産登録へ期待膨らむ「雪崩リスクマネジメント」
このコンテンツが公開されたのは、
アルプス最大の自然の脅威の一つ、雪崩を予測するために、雪の結晶を拡大鏡で観察するというのは意外に思われるかもしれない。だが、これは雪崩を制御するためにスイスで行われている作業の一つだ。スイスの「雪崩リスクマネジメント」は、今秋、念願のユネスコ無形文化遺産への登録が期待されている。
もっと読む ユネスコ無形文化遺産登録へ期待膨らむ「雪崩リスクマネジメント」
おすすめの記事
スイスのアンデルマットで列車衝突事故 33人負傷
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの中部アンデルマットで列車が衝突し、33人が負傷した。この事故により、ゴッタルドトンネルの北口付近からアンデルマットの間の道路は現在閉鎖されている。
もっと読む スイスのアンデルマットで列車衝突事故 33人負傷
おすすめの記事
巨大アルペンリゾートにかかる大きな期待
このコンテンツが公開されたのは、
むき出しのコンクリート、露出した配線、立ち込める埃。将来ここが高級ホテルになることを示すものはまだほとんどない。ジャーナリスト一人ひとりには安全用のヘルメットが配られたが、「ロビー」「ワインセラー」などと表示された肌寒…
もっと読む 巨大アルペンリゾートにかかる大きな期待
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。