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ドクターヘリ「Rega(レガ航空救助隊)」

ドクターヘリ「Rega(レガ航空救助隊)」

(swissinfo.ch)

日本でも数年前ドクターヘリを題材にしたドラマが話題になり、ヘリコプターに乗って災害の場へ飛び人命救助を行う医師たちの姿に尊敬とあこがれのような気持ちを抱いたことがあります。私が住んでいるアパートは、ルガーノの市立病院(Opedale Civico)から近く、キッチンの窓から20-30階建ての病棟がよく見えます。この病院で最近のある日曜日、ひっきりなしにヘリコプターが行き来しており、ふとそのドクターヘリの活動はどこから始まったのかが気になり調べてみました。そして今年2012年に設立60周年を迎えるスイスのレガが起源となるようです。

 スイスにはRega(レガ)という航空救助隊があります。彼らは山岳地帯の多いスイスでヘリを使って遭難の救助活動を行うほか、ヘリやジェット機で交通事故にあったけが人や急病人を病院へ搬送します。また必要によってスイス国外でも活動します。スイスに住み、主人とスキーやトレッキングで山へ行くようになり、我が家でもいざというときのためにと数年前からレガの会員になることにしました。もし山で遭難や怪我をした場合、車では救助が不可能な場所でも、ヘリがたどり着くところであればすぐに救助に来てくれる。こんな心強い山でのサポートはありません。私たちは災害保険に入るような感覚で、「万が一」のときのためにメンバーになることにしました。ただ実際は彼らの活動に関してもあまり知らず、今回皆さんにレガを紹介するにあたり私も彼らの活動について少し勉強してみて、いろいろと驚くべきことがわかりました。

(swissinfo.ch)

 まず、レガは救助要請が入ってから「15分以内」でスイス国内のほとんどの場所に駆けつけることができるよう、国内13箇所にヘリポートを確保し、ティチーノ州ではLocarno(ロカルノ)に基地があります。2010年の出動回数は全国の合計で見るとヘリで10213回、ジェット機で1088回。ヘリは2種類を合計17機、ジェット機は3機を保有。去年も東日本大震災の際に日本で急病になった会員をスイスの病院へ輸送するため、チューリヒからロシアのSurgut(スルグート)と韓国のSoul(ソウル)を経由し、日本までジェット機で迎えに行ったようです。(ご興味のある方、リンク英語資料、22-23ページをご参照ください)。

(swissinfo.ch)

 それにしても、この15分で救助というのは本当に驚きます。確かに近くの市立病院にヘリが停まっている場合、出動したかと思うと30分もしないで戻ってきています。出動の際は病院の屋根につけられているランプが点灯するので(写真参照)、ヘリの音がしなくてもこのランプが点灯すると、レガが来ることが目で確認できます。このランプを見るたびに、今日も誰かが緊急で病院への搬送が必要だったんだ…早くよくなるといいなぁ…と願います。

(swissinfo.ch)

          

  レガは24時間体制で、ヘリの出動時にはかならず医師が同乗するとのこと。またヘリが着陸できない岩場などの山岳地帯では、山岳救助の達人がワイヤーを使い救助します。

 この24時間体制、私も実際体感しています。というのも夜中の2時でも朝の4時でも、必要であればレガは救助に向かいます。夜寝ているときもたまにヘリが近くを通る音(病院へ着陸する音)で目を覚ましますが、人命救助優先。今日もレガのおかげで助かる人がいるんだなぁ…と感心しながら?安心しながら??すぐに眠りに戻ります。

 レガはスイス赤十字に協力する民間組織として、緊急の救助と医療処置を行い、会員からの年会費と寄付金よって活動しています。結果スイス国民の4人に1人が会員ということになるようです。ちなみに年会費は一人30フラン(約2500円)。子供を含む家族だと70フラン(約6000円)です。非会員だと、出動要請をした際すべて実費負担となるため、私たちはきっと山へ行く可能性があるうちはレガの会員であり続けると思います。年間会員証と会費の請求はいつも年明け2月ころにくるので、そろそろかなぁと今年の会員証が届くのを待っているところです。

 また余談ですが、ティチーノにはLega(レガ)という団体がもうひとつあります。右派の政治団体ですがスイスではティチーノにしかなく、グループを率いるビンニャスカ氏(Bignasca)の過激な発言と行動で、こちらのレガも有名です。彼らの拠点もうちから近く…と言うより隣接しているビルのため、引っ越した当時レガの名前を耳にする際、この2つのレガが同じ団体だとばかり思っていました。日本人には聞き取りにくい「R」と「L」の発音でまったく異なる団体になりますので、ティチーノにいらっしゃる際は注意してください。

ナヴァーラ美穂子

プロフィール:ナヴァーラ美穂子

スイス・イタリア語圏、ルガーノに住んでいます、美穂子です。

2004年夏に仕事の関係で移住し、あっという間に7年が経ちました。7年間に4都市(チューリヒ、ベリンツォーナ、メンドリージオ、ルガーノ)に住み、2年前からルガーノに落ち着きました。

趣味は”食べ&飲み”、食いしん坊で自然が大好きな、元?!江戸っ子、現!!ルガネーゼ(伊語でルガーノ人)です。

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