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ヘリコプターのレスキュー隊

レガのヘリコプターが、救助を必要として手を振っている人に向かっていく。写真は練習風景 ( 写真提供 : レガ )

(Rega)

今年の冬は雪が多く降るような気配だ。ウインタースポーツシーズンに向け、ヘリコプターのレスキュー隊「レガ ( Rega ) 」は今、準備の真っ最中だ。

スイス人の4人に1人はレガの会員という。国内で発生した事故であれば、連絡後15分以内にヘリコプターが飛ん来て、救助してくれる。国内外を問わず出動してくれるのも魅力の1つだ。

 11月中旬、スイスでは大雪が降り、50センチメートルから、多い地方では150センチメートルまで積もった。今年のウインターシーズンは、例年より早くも始まった。引き続き寒さは続くもようだ。

国外へも飛ぶ

 スイス連邦雪・雪崩研究所により11月後半、アルプスの北側に雪崩注意報が発せられた。アルプスの峠は閉鎖され、危険地帯を通る自動車にも注意が促されている。例年なら12月第1週に始まるスキーシーズンだが、今年はすでに多くのリゾート地では11月末にスキー解禁となった。レガにとって、冬は一番忙しい季節。レガのトマス・ケンナー氏は
「天気が良く十分な降雪量がある上に休暇シーズンだったりすると、週末だけでおよそ140回の出動となります」
 と言う。

 レガは、緊急の救助が必要だという連絡を受けると、いつでも、どこへでも出動する。活動は国内にとどまらず、国外への救助には、3機のジェット機が待機している。
「常に緊急事態に備えています。スイス全土にある10カ所の基地すべてには、パイロット、救助員、医師が24時間常駐し、日中は5分、夜間は20分以内に出動できるようになっています」
 とケンナー氏は説明する。

 2006年にレガは、約8000人の救助にあたった。そのうち4分の1は山での事故で、約1000件は交通事故だった。7月、ユングフラウで登山中の兵学校生6人が雪崩で死亡した事故でも、レガが出動した。

非営利団体

 レガは助けを必要とするすべての人の救助にあたる。また、最低年会費30フラン ( 約3000円 ) を支払う会員がスイス国内で救助を必要とした場合、救助を求めた人が掛けている保険がカバーしない部分はレガが負担する。
 
 他国にもこのような組織はあるが、ほとんどが国営。一方、レガは非営利団体として運営される。緊急活動は、臓器や医療機器の運搬のほか、医療専門家を必要とされる現地に運ぶこともする。
 「会員や寄付者は約200万人に上ります。おかげで、費用が高くつく活動もできます。会員あっての活動です」
 とケンナー氏は言う。

 特に雪崩の場合、一刻を争う。レガには救助犬隊もあり、スイス・アルプス・クラブと連携で救助に当たる。
「短時間での救助が重要です。スイス・アルプス・クラブは非常に良い警報システムを持っているので、数分で救助犬と共に現場に向かうことができます。救助犬はヘリコプターに乗ることも厭いません」

 夏季には、牛などの放牧がアルプスまで広がる。牛たちもレガの救助対象だ。家畜が崖から転げ落ちたりすれば、近くの獣医に診せるためレガが出動となる。

swissinfo、クレア・オデア 佐藤夕美 ( さとう ゆうみ ) 訳

キーワード

<レガの出動件数 ( 2006年 )>
ウインタースポーツ事故 1514件
交通事故 1050件
作業中の事故 908件
山岳遭難 716件
スポーツ中の事故 349件
飛行機事故 102件
雪崩事故 60件 

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レガ ( Rega )

スイス国内で発生した事故でのけがや深刻な病気にかかった場合、誰でもレガに救助を求めることができる。年中無休で24時間体制。電話番号は1414。もしくは無線161.300メガヘルツで通信可能。本部はチューリヒ国際空港だが、最寄のヘリコプターが連絡後5分以内に出動する。緊急救助のほか、入院患者の移動、臓器、血液、医薬品、医療専門家の輸送も行う。夏季、アルプスに放牧された家畜の救助も活動の1つ。

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