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リビアから手ぶらで帰国

(Reuters)

10月19日21時過ぎ、リビアの首都トリポリから飛び立った政府の特別機がスイス派遣団を乗せてベルン空港に着陸したとスイスのテレビが報道した。報道後、連邦外務省 ( EDA/DFAE ) はこれを認めた。

スイス派遣団は、2008年7月からリビア国内に拘束されている2人のスイス人ビジネスマンの解放のためリビア側と交渉したとみられる。テレビ局が放映した映像によると、ベルン空港に降り立ったのは6人だが、拘束されている2人の姿はなかった。

60日の期限

 今回の派遣団のリビア訪問は、2008年7月に起きたリビアの最高指導者ムアンマル・カダフィ大佐の息子ハニバル・カダフィ夫妻逮捕事件に対し、今年8月20日にハンス・ルドルフ・メルツ大統領がリビア政府に対しトリポリで謝罪した上、両国の関係正常化のために交わした協定が根拠となっている。この協定では、60日以内に両国がお互いに出した関係正常化のための条件を整えることが決められている。

 スイスのテレビ報道では、18日からスイス派遣団はトリポリに滞在し、最低限、拘束されている2人のビジネスマンに会うことが目的だったという。協定には拘束者に触れる条項はないという。メルツ大統領は60日間の期限について、18日付のスイスの新聞紙上で「結果が重要だ」と、期限にはあまりこだわっていないという発言をしている。

拘束者の行方

 スイスは協定に従い、メルツ大統領はハニバル・カダフィ夫妻の逮捕に関し、逮捕に動いたジュネーブ当局は「法治国家として不当」であったと公式に謝罪した上、国際仲裁裁判所にこの事件の解明を依頼し、仲裁者も任命している。

 しかし現在もなお、両国の関係正常化には程遠い状態だ。特に拘束されている2人の解放のめどは全く立っていない。2人は1カ月前から、「武力的」に開放される危険があるという理由から、監禁状態にあるが、その場所は不明だ。

swissinfo.ch、外電

スイスとリビア これまでの経緯

2008年7月15日 リビアの最高指導者ムアンマル・ガダフィ大佐の息子ハニバル・ガダフィ氏と妊娠中の夫人がジュネーブで逮捕される。容疑は使用人に対する障害、恐喝など。
7月17日 逮捕後2日で夫妻は釈放される。
7月19日 リビア政府、2人のスイス人を逮捕。容疑は入国・滞在規範違反。
7月22日 ミシュリン・カルミ・レ外相、電話でリビア政府に抗議。
7月23日 リビア政府、スイスへの石油輸出を停止すると脅す。
7月25日 スイス外務省が2国間の関係の「たいへんな非常事態」と発表。
7月26日 リビア政府がスイス政府に対し、謝罪と今回の事件についての事情説明を要求。
7月28日 スイス、リビア両政府の直接交渉が行われる。
7月29日 保釈金が支払われ、2人のスイス人は解放される。しかし帰国は許可されなかった。
8月13日、使用人2人の弁護士、告訴を取り下げないと発表。
9月2日、被害者の使用人2人が告訴を取り下げる。
9月3日、ジュネーブ州の検事総長ダニエル・ザペリ氏が事件に終止符を打つ。

2009年8月20日 ハンス・ルドルフ・メルツ大統領 トリポリで謝罪
8月30日 ハニバル・ガダフィ夫妻逮捕事件の合法性を問う裁判の裁判官として、スイスがイギリス人エリザベス・ヴィルムシュースト氏を任命。
9月2日 リビア側はパンナム機爆破事件のリビア側弁護士サアド・ガーバー氏を任命した。
9月24日 国連総会でメルツ大統領、ガダフィ大佐と会見。
10月18日 スイス政府は6人の派遣団をトリポリに送るが、拘束者2人は帰国せず。
10月20日 2国間の協定で正常化に向けての条件を整える期限日。

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