スイスの視点を10言語で

国連、欧州トンネル安全指針を発表

修復工事が進むトンネル内、12月3日 Keystone Archive

国連欧州経済委員会(UN-EEC)は11日ジュネーブで、欧州の約700本の道路トンネルの安全性向上のための43項目から成るガイドラインを発表した。トンネルの安全基準と危機管理対策の欧州統一を図り、トンネル事故の予防および事故被害の抑制を目指すものだ。

ガイドラインは、緊急時のドライバーへの情報伝達、大型トラックの消火器携帯の義務付けなど、4つのカテゴリーに分類されている。全長1km以上の全てのトンネルへの訓練を受けた救難隊員の配備、トラックの危険物および可燃物の最大積載量の削減、非常口や緊急避難路を増やすなどトンネル内部構造の再考などが上げられているが、トンネル内での事故の95%はドライバーの過失によって引き起こされていることから、定期的にトンネルを利用するドライバーへの情報伝達および緊急時の対処法の訓練・教育には、特に焦点をあてている。

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部