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持つ者と持たざる者

「マイクロファイナンスに不足しているのは金融のエキスパートです」そよ風に吹かれながら笑顔がほころぶ swissinfo.ch

日本から金融の都市チューリヒへ。金融界でファンド・マネージャーとして成功し続けたフェルダー直子さん(47歳)は、それまで高収入が約束されていた職場をきっぱり退職し、独立。途上国の小企業や個人の商売人を対象とした小口融資、マイクロファイナンスを投資家に広めることに今後の人生を掛けた。

このコンテンツは 2005/04/21 10:46

「日本には投資家がたくさんいるのに、マイクロファイナンスの存在は知られていない」と切に感じたフェルダーさんが退職後、自分の会社を立ち上げたときにまずしたことは、本を書くことだった。国連の「国際小口金融年」の今年に出版は間に合った。

典型的な帰国子女。父の仕事の関係から5歳で中米のエルサルバドルへ。一時帰国するが、中学、高校とグアテマラで過ごした。大学で経済や経営学を学ぶ傍ら、企業や国家間の交渉通訳者を勤め、急速度で成長する日本の経済を身近に感じた。卒業後、金融アナリストとして外資系の証券会社に入社して以来、いままで「金融界での輝かしいキャリア」が続く。

「やりたいと思ってたことを常にやってこられた自分は、恵まれている。マイクロファイナンスができるのも、恵まれている」

しかし、これまで受けた恵みを返さなくてはと感じるのは、子どもの時の途上国での経験があるから。裸足で歩き泥の家に住む子どもたちと、父は駐在員でお手伝いさんが何人もいる家庭の自分。「自分が貧しい人に代わりたいとは思わないけど、貧富の差はおかしい。彼らにはお金儲けのアイディアがたくさんあるのに、貧しいままなのはなぜだろう」と感じていた。

チャリティーという言葉は嫌い。彼女がいましたいことは、自分の経験を生かしてできる「貧しい人に融資のチャンスを与え、負債は返済してもらうといった、お金を稼ぐための正当な手段の」マイクロファイナンスなのである。

swissinfo 聞き手 佐藤夕美(さとうゆうみ)

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