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新連邦大臣の選出

土壇場の逆転で連邦大臣に当選したウエリ・マウラー氏

(Keystone)

12月10日、朝8時に開会した連邦議会で連邦大臣の再選および後任連邦大臣の選挙が実施された。

今年注目を集めたのは、11月に辞任を表明した中道民主党 ( BDP ) のサムエル・シュミット国防・スポーツ大臣に代わる新しい連邦大臣の選挙だった。3回目の投票でその任に就いたのは、国民党 ( SVP/UCD ) 元党首のウエリ・マウラー氏だった。

選挙当日の朝まで話し合い

 マウラー氏は3回目の投票で過半数の122票を得て当選を果たした。121票で次点となったのは同じ国民党のハンスイェルク・ヴァルター氏だ。ヴァルター氏は立候補していなかったが、社会党などから妥当な候補として名前を挙げられていた。しかし、当人は選出されても辞退すると公言していた。1回目と2回目の投票ではヴァルター氏の得票数のほうが多かったが、3回目の投票でマウラー氏がたった1票差でゴールに駆け込んだ。

 正式な候補者としては、当選したマウラー氏のほかに、同じく国民党のクリストフ・ブロッハー氏、そして緑の党 ( die Grüne/les Verts ) のリュク・リュコルドン氏の名前が挙がっていた。国民党は昨年まで2人の連邦大臣を出していたが、公式な候補者ではなかったエヴェリン・ヴィトマー・シュルンプフ司法相がクリストフ・ブロッハー氏に代わって選出されたことにより、ヴィトマー・シュルンプフ司法相は離党を迫られた。その後、シュミット国防相とヴィトマー・シュルンプフ司法相は新しく結党された中道民主党に移籍し、連邦大臣を失った国民党は野党へ下った。

 国民党の陰のボスともいえるブロッハー氏は当初、国民党唯一の候補者だった。だが、組閣政党の反発が強かったため、国民党はもう1人の候補として元党首のウエリ・マウラー氏を推し、この2人以外に党員が選ばれた場合には、昨年同様、当人を離党させると宣言した。選挙前の予想では、ブロッハー氏とリュコルドン氏はチャンスなし、マウラー氏がぎりぎりの過半数を得て当選するだろうとみられていた。

 しかし、選挙前夜、社会民主党 ( SP/PS ) はどちらの候補者も支持せず、別の国民党議員に投票すると発表。急進民主党 ( FDP/PRD ) とキリスト教民主党 ( CVP/PDC ) の中からは反対の声も多く聞かれたが、党の方針としてマウラー氏支持を発表した。その後もベルンの連邦議事堂周辺では深夜まで、また選挙当日も早朝から話し合いが続けられていた。

シュミット国防相の最後の批判

 選挙の前には、退任するシュミット国防相が議員を前に最後の挨拶を行った。その中でシュミット国防相は
「論争と対極化はスイスの政治にはふさわしくない」
 とここ数年の傾向を批判した。挨拶を終えたシュミット国防相に対して連邦議員はスタンディング・オベーションでこれまでの功労をたたえた。シュミット国防相はこみ上げる感情を抑えるのに必死といった表情だった。

 2009年に、輪番制の連邦大統領の職に就くのは急進民主党のハンス・ルドルフ・メルツ財務相だ。副大統領はドリス・ロイタルト経済相 ( キリスト教民主党 ) が務める。メルツ財務相は今年9月に心停止で病院に運び込まれ、バイパスの手術を受けた。一時は引退が危ぶまれたが、術後の回復は早く、11月に職務に復帰した。来年の副大統領は本来ならシュミット国防相が務めるはずだったが、同相の引退によって最年少のロイタルト経済相がその任を負うことになった。

swissinfo、小山千早  ( こやま ちはや )

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