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航空会社 ブラックリスト論争

消費者は航空会社の安全性についてもっと知りたがっている。 Keystone

乗客乗員148人を乗せてエジプトで3日、墜落したエジプト民間航空フラッシュエアがスイスでは2002年から乗り入れ禁止だったことが発覚して以来、スイスの消費者団体や旅行会社連盟はその他に禁止されている航空会社のリストを公表するように圧力をかけている。

このコンテンツは 2004/01/08 19:05

現在、23機の旅客機を発着禁止にしているスイス連邦民間航空(FOCA)はこのリストを公表することは政府間の紳士的協定に反するとしているが、難しい立場にたたされている。航空安全が問題になっている現在、論争はさらに広がりそうだ。

航空当局の言い分

連邦民間航空局(FOCA)の報道官、セレスチーヌ・ぺリシノット氏は「もし、スイスが協定を破れば欧州民間航空協議会(ECAC)から外されるばかりか、加盟メンバーがアクセスできる情報ベースも使用できなくなる」と説明する。しかし、スイス旅行会社連盟(SFTA)の会長、ウォルター・クンツ氏は「オペレーターが航空会社と提携する時にブラックリストに掲載されているか調べられるべきだ」という。スイスの消費者保護基金のジャクリーヌ・バッハマン氏も「多くのお客さんから航空会社の安全性について質問されており、政府はこのような情報を公開する必要がある」と抗議した。

IATAも透明性を

ジュネーブに本部を置く、国際航空運送協会(IATA)も航空安全に関するさらなる透明性が必要と主張しているが、全情報を公開するのは渋っている。IATAの広報官、ウィリアム・ガイヤール氏は「秘密性を保つということは情報を集めるのに必要」と言い、「ツアーオペレーターがツアーを売るときにどの航空会社を使うか、その航空会社に対して安全性の証明など求めるべきだ」と語った。

フラッシュエアの欠陥

相反するメディアの情報に困惑したFOCAは5日、プレスリリースでフラッシュエアは2002年4月と10月に渡り2回、違う飛行機に行われた検査で多くの欠陥を確認したと発表。この欠陥には航空飛行に関する書類が欠け、給油の計算方法が国際基準に達しておらず、さらに非常口標識も一部故障していたとしている。さらに、機体の整備面で明らかな欠落が見られたのは着陸装置、エンジンと操舵翼だと明らかにした。検査は4月には11の欠陥(うち、6つが深刻なレベル3)、10月には14の欠陥(うち、7つがレベル3)が見られたため、スイス当局は同航空会社の発着禁止に踏み切った。

フランス政府は2003年にフラッシュエアは検査を通過したと発表しているが、スイス航空当局の発表によりフランスやエジプト政府の責任問題など外交問題にも発展していると関係者が漏らしていおり、スイスは微妙な立場にたたされている。

このため、スイスのモリツ・ロイエンベルガー運輸相はフランスの運輸相へ宛てた手紙で、この検査の結果が事故当時の状態を示すものでないこと、スイスの発着禁止令は抜き打ち検査のコントロールの結果であること、今後も、出来る限り、フランスに情報を提供することなどを説明した。


スイス国際放送、 屋山明乃(ややまあけの)

補足情報

1月3日、エジプト民間航空フラッシュエアの737機がシャルムエルシェイク沖で148人の乗客を乗せて墜落。

4日、スイス航空局は抜き打ち検査の結果、安全性の問題で2002年10月からフラッシュエアがスイス発着禁止だったと発表。

5日、メディアなどの圧力で航空局は「事故前の旅客機の状態は分からない」としながらも、例外的にフラッシュエアの検査の際(2002年4月と11月)に問題になった点を発表。(FOCAサイト参照)

消費者団体などは7日、この他の安全問題でスイスに発着禁止されている23旅客機のリストを発表するように訴えているが、欧州民間協議会の規則に反するとして連邦民間航空局は要求を拒否している。

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