抗生物質を適切に スイス政府が啓発キャンペーン

抗生物質薬の使いすぎや誤用は、薬の効かない薬剤耐性菌を生むことがある。そうなると治療が困難、または不可能になる恐れがある Keystone

抗菌薬(抗生物質)を適切に使用するために啓発活動として、スイス政府は情報発信を目的としたキャンペーンを始めた。

このコンテンツは 2018/11/12 10:39
swissinfo.ch/jc

 「抗生物質の有効性を維持するためには、専門家だけでなく、患者や家畜の所有者も責任を持ってこれらの薬剤を使用する必要がある」と政府はプレスリリースで述べた。

 国民の理解度にはまだ差があるという調査結果から、「抗生物質の重要性、薬剤耐性菌のリスク、そしてヒトと家畜への正しい薬物の使用について一般の人々にも広く情報を伝えるため」、全国で啓発キャンペーンを実施するとした。

キャンペーンのポスターで「抗生物質を正しく使おう!ヒトや、家畜や、環境に大切なことなんだ」と訴えるカエル www.use-wisely-take-precisely.ch

テレビコマーシャル、ポスター、オンライン広告に加え、特設ホームページをスイスの3つの公用語(独語、仏語、伊語)で公開する。スローガンは「賢く、正しく使おう」。動物や魚のキャラクターを使ったアニメーションを通し、抗生物質を慎重に使うことの重要性、そしてヒト、家畜、農業および環境に対する薬剤耐性菌が潜在的に持つ危険性を説明する。

2015年にスタートした政府の薬剤耐性菌への取り組みの一環として行われる。キャンペーンの実施期間は4年間の予定。

政府はキャンペーンの成果として「獣医学における抗生物質の使用量は半減した。また、全国で統一された処方ガイドラインの実施が始まった」と話した。ガイドラインは医療従事者を対象とし、どういったケースで抗生物質を投与すべきか、適切な薬剤の選択、また治療に推奨される投薬量と投与期間といった点を明確にしている。

抗生物質は感染症などの治療に使われ、現代医学において最も重要な進歩の一つだ。肺炎または敗血症などの治療にも使われ、これらは過去にしばしば死に至る病だった。しかし抗生物質の過度な投与や誤用の結果、細菌が薬剤に対し耐性をつけ、薬が効かなくなってしまうケースが世界的に増えてきている。

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