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400年続く秋のお祭り:サン・マルティーノの農家の祝祭

ティチーノ産のチーズ、クルミと一緒に食べると更に美味しい

(swissinfo.ch)

秋も本番、ブドウの収穫を終え、年間を通じた長く厳しい農家の仕事も実り、9月頃からようやく落ち着く時期。11月11日は聖人サン・マルティーノの日で、樽の中のブドウが熟成してワインに姿を変えることから「樽がワインになった」という比喩表現が使われ、昔からその年の新しいワインが出来上がる日とされている。種まきから収穫まで、長い過程を経た仕事の成果の集大成であるワインを飲みながら、農家をはじめ皆でワイワイとお祝いをするのが慣例で、かれこれ400年もの間続いている歴史的なお祭り行事だ。

 ティチーノ州のメンドリージオ(Mendrisio)は、メルローワインの産地としても有名で、殆どのワイナリーが9月〜10月終盤にかけてブドウの収穫をする。収穫時期は、人手が足りないこともあり収穫を手伝ってくれる人を募集するくらいだ。もちろん、観光客もタイミングが合えばブドウの収穫がを体験できる。今年はもう終わりだが、興味のある人は是非来年トライしてみては?

さて、このサン・マルティーノのお祭りにはワインだけでなく、サラミやチーズ、焼き栗、コテキーノと呼ばれるソーセージをグリルで焼いたものなど、食べ物も充実している。更に、子供たちが遊べるようなスペースもあり家族連れで楽しむことができる。

(swissinfo.ch)

 お祭りは11月9日(金曜日)〜11月11日(日曜日)までの3日間行われ、10日(土曜日)には、薄茶色で可愛らしく、日本では全国で400頭くらいしか飼育されていない希少な牛だと言われている、スイス原産のブラウン・スイス(Swiss Brown)の展示会と売買が行われる。州全体からブラウン・スイスを飼育する酪農家たちがこぞって自慢の牛を連れてきて、売ったり買ったりする交渉の場でもある。この模様は地元テレビ局でも中継され、どこの誰がどんな牛を飼育していて幾らで売りに出されているのかもわかる。たまたまザッピングしながらこの中継を見る機会が何度かあったが、なかなか面白く思わずチャンネルを変えずに見入ってしまった。ローカルらしい素朴な感じで、真っ黒に日焼けした農家の方たちの姿がとても眩しく見えた。普段、美味しいと思いながらも製品になるまでの工程など考えずに口にしている牛乳、ヨーグルト、チーズ、そして食肉などは、このような人達が一生懸命働いているおかげなのだというのを実感した。スイスでは、動物愛護法などの影響もあり工業的な畜産は許されていないらしいが、個人の畜産家によって飼育されている牛は、全国に160万頭もいるらしい。スイスアルプスの山々の広大な土地で美味しい草を食む牛たちはストレスなくゆったりと生活している。スイスでは、牛は農家の人たちが生活するために欠かせない大切な収入源を生んでくれる大切な存在なのだ。

(swiss-image.ch)

 温暖な気候で知られるティチーノ州は、11月になっても太陽が顔を出せばとても温かい。サン・マルティーノのお祭りを訪れれば、きっとティチーノらしい陽気な人たちに囲まれて自然の恵みのワインやグルメを楽しめる素敵な週末を過ごせるはずだ。機会があったら是非一度メンドリージオに立ち寄って、地元の温かい雰囲気を味わってみてはいかがだろうか。

リッソーネ光子

プロフィール:リッソーネ光子(光子と書いて(かねこ)と読む)

マリンスポーツ界でアスリートやレポーターとして世界中を飛び回り、1998年にロケで訪れたイタリアに魅せられそのままミラノに移住。その後、縁がありスイスイタリア語圏のルガーノへ移り住んで11年。社会人としてルガーノ大学を卒業後、同大学の大学院でメディアマネージメントを専攻。現在、イタリア語の通訳・翻訳者としてメディアやスポーツ業界の他、多方面で活躍中。

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