スイス人登山家のウエリ・シュテックさん(40歳)が、二つの8千メートル峰を無酸素で連続登頂するという新たな記録に挑戦するためトレーニングを積んでいる。エベレストの頂を踏んだ後、サウスコルと呼ばれる鞍部を下り、そこからさらにローツェの山を登るという。(SRF/swissinfo.ch)
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シュテックさんは近年、スイスのアイガー北壁の最速登頂記録を複数回達成。2013年にはヒマラヤのアンナプルナに単独初登頂し、登山界で最高の名誉とされるピオレドール賞の2度目の受賞に輝いた。
12年にはエベレスト西稜を登山中、シュテックさんのチームとシェルパが乱闘する事件があった。
(英語からの翻訳・宇田薫)
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危険な壁と境界線を一気に突破
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ほとんどの登山家はアイガー ( Eiger ) の危険な北壁を登るのに2日間を要するが、スイス最速のアルピニスト、ウエリ・シュテックさんは3時間以内だ。
そしてシュテック氏ならばマッターホルン ( Matterhorn ) の北壁も1日中かからないだろう。実際、ほとんどの人が10時間も神経をすり減らしながら登るところを、彼は1時間56分でやり遂げた。
最強の能力は集中力
フランスのシャモニー ( Chamonix ) の近くにそびえる巨峰グランド・ジョラス( Grand Jorasses ) の北壁をシュテック氏は2時間21分という猛烈な速さで登り終えた。
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