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スステン峠、景色に溶け込む伝統の美

今月8、9日は欧州文化遺産の日。19回目を迎える今年のテーマは、石とコンクリートだ。これを機会に、美しいアルプスにまたがる歴史的交通路、スステン峠(Sustenpass)に着目する。

歴史的に重要な街道をまとめたスイス歴史的交通路目録(IVS)では、スステン峠はとりわけ重要な道に分類されている。1938年から1946年にかけて作られたこの峠は、ベルン州インナートキルヒェン(Innertkirchen)とウーリ州ヴァッセン(Wassen)を結ぶ。26の橋がかかり、トンネルも多い。完成当初はヨーロッパ一美しく、起伏の激しい道と言われていた。

スステン峠が特別なのは、周りの景観に完璧なまでに溶け込んでいることだ。車やバイクの駐車場も随所にある。山道としてはすでに17世紀から存在し、1817年には旧峠、1946年には観光道路と変化していったスステン峠は、スイスの交通史において特別な位置を占める(写真:クリストフ・バルジガー、swissinfo.ch)

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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