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国民投票の結果

健康保険の一本化は否決された。一方、増加する保険料負担はどのように解決するのか

(Keystone)

3月11日に行われた国民投票では、一般健康保険を全国で一本化し、掛け金は所得と財産によるというイニシアチブの是非が問われた。結果は、2州が過半数を超えたのみにとどまり、全体でも支持も28.79%と低く、イニシアチブは否決された。投票率は45.5%だった。

過半数の支持を得たのは、フランス語圏のジュラ州とヌーシャテル州。保険料金の負担が大きいフランス語圏とイタリア語圏では、一本化を支持する率がドイツ語圏より高かったことが指摘されている。

 スイスの全住民に、基本的医療サービスが受けられる一般健康保険への加入が義務づけられている。保険料はおよそ90社ある保険会社により、また加入者の州によって大きく違う。医療費が年々増加するに伴い、保険料を払えない人も増加していることが問題視されてきた。

具体性に欠けたイニシアチブ

 今回イニシアチブを発足したグループは、健康保険を一本化することで、各保険会社の事務経費や宣伝費などが節約され、掛け金も下がる。全体的には最低3億フラン ( 約290億円 ) は節約できると主張していた。しかし、保険加盟者に対して、個々の減額数字を示すことはできず、国民に訴える力に欠けた。

 イニシアチブに反対する意見として多かったのは、保険会社間の競争がなくなることで、社内での経費削減努力がなされず、サービスが低下するという指摘だった。さらに、一本化すれば中産階級の負担は増加するという政府の見通しも、国民が反対する理由の1つになったようだ。

競争原理を支持

 2003年5月の国民投票でも今回と同じような内容のイニシアチブが否決されたが、再び「競争原理に沿った健康保険システム」をスイス人は支持したことになる。

 イニシアチブを強く支持した連邦国民議会の議員、ジャンクリン・フェー氏 ( 社会民主党 SP/PS) は、投票直後に否決確実を報道するドイツ語圏のラジオ放送で「これで、問題が解決したわけではない。保険料は所得の8%以下にとどめるという政府の方針だが、これ以上負担している人もいるのは引き続き問題だ」と語った。これに対し、イニシアチブに反対していた同じく国民議会議員のトニー・ボルトルッチ氏は「スイス的社会民主主義における保険システムが認められた。競争原理が支持された」と語った。

swissinfo、佐藤夕美(さとう ゆうみ)

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<医療負担国別比較 >
アメリカ15.3%、スイス11.6%、ドイツ10.9%、フランス10.5%、オーストリア9.6%、スウェーデン9.1%、デンマーク8.9%、イタリア8.4%、OECD諸国平均8.9% ( 2004年OECD資料 )

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