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連邦議会総選挙プレスレビュー

国民党の圧勝を伝える各紙 Keystone

10月21日の総選挙の勝利者は明らかに国民党 ( SVP/UDC ) 。政党支持率は、スイスドイツ語圏の日刊紙「ターゲス・アンツァイガー」によると第一次世界大戦以降最高を記録した。

このコンテンツは 2007/10/22 11:50

ライバルの社会民主党 ( SP/PS ) も同じく記録を作ったが、こちらは1919年以降最低の支持率という歴史的敗北を喫した。

スイス放送協会 ( SRG ) によると、今回の総選挙の投票率は48.8%で1983年以来最高を記録した。全州議会は州民の絶対多数を必要とするため、まだ当選が決まらない議席が12議席ある。現在、当選が確定しているのはキリスト教民主党 ( CVP/PDC ) 11議席、急進民主党 ( FDP/PRD ) 9議席、国民党7議席、社会民主党6議席、そして緑の党 ( Grüne/Les Verts ) 初の1議席。

最近のスイスの政情は以前よりも変動が大きく、国民議会の政党配分によって7人の連邦大臣の構成も変わるため、今回の国民議会の選挙結果はかなり注目されていた。しかし、勢力をいっそう増した右派政党の国民党はこれまで通り4大政党の合議制を続けると表明。ただし、モリッツ・ロイエンベルガー環境・エネルギー相 ( 社会民主党 ) 、パスカル・クシュパン内務相 ( 急進民主党 ) 、サムエル・シュミット国防相 ( 国民党 ) の3人の古参大臣を辞めさせて若返りを図りたいとの意向だ。

各紙より

チューリヒ州の日刊紙「ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング ( Neue Zürcher Zeitung ) 」は、今回の選挙を「国民党の5回連続圧勝、明らかな敗者はブロッハー連邦大臣 ( 国民党 ) の再選を阻む貧弱な選挙運動を展開した社会民主党。連邦内閣の選出では、おそらく構成に変化なし」と報道。

また、同じくチューリヒ州の日刊紙「ターゲス・アンツァイガー ( Tages Anzeiger ) 」は国民党の勝利と社会民主党の敗北を以下のように伝える。「アイデア豊かなマーケティングと豊富な資金で国民党が圧勝。気候の変動や環境破壊による問題に関心を持つ国民が増え、緑の党は選挙運動が不十分だったにもかかわらず支持率をアップ。歴史的敗北を喫した社会民主党は政策を改める必要がある」

ベルン州の日刊紙「ベルナー・ブント ( Berner Bund ) 」は、国民党躍進の理由を「多額の資金を投入して外国人や暴力的な青少年、『救世主ブロッハー』などをテーマに感情をあおる選挙運動を展開した」ことにあると見ている。

「コリエレ・デル・ティチーノ ( Corriere del Ticino ) 」はイタリア語圏ティチーノ州の日刊新聞。「この選挙で変化を期待した人はがっかりするに違いない。国民党はこれからも他党との協力が欠かせず、中道派は仲介役を務めなければならないはず」と評した。

合議制はスイスの政治の基本だ。ジュネーブの日刊新聞「ル・タン ( Le Temps ) 」も「対極化した選挙運動が有権者を動員。成功を収めた国民党は合議制を守り、野党的な行動を控えて建設的な合議政治を行うことができるか」とこれからの合議制の行方を見守る。

swissinfo、小山千早 ( こやま ちはや )

総選挙の最終結果

政党勢力

国民党 ( SVP/UDC ) :29% ( 2003年比+2.3% )
社会民主党 ( SP/PS ) :19.5% ( -3.8% )
急進民主党 ( FDP/PRD ) :15.6% ( -1.7% )
キリスト教民主党 ( CVP/PDC ) :14.6% ( +0.2% )
緑の党 ( Grüne/Les Verts ) :9.6% ( +1.7% )

国民議会議席

国民党:62議席 ( +7 )
社会民主党:43議席 ( -9 )
急進民主党:31議席 ( -5 )
キリスト教民主党:31議席 ( +3 )
緑の党:20議席 ( +6 )

投票率は48.8% ( 2003年は45.2% )

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