スイス国内で29日、新型コロナウイルスに感染した幼児の死亡が確認された
Keystone / Centers For Disease Control And and Prevention (CDC)
スイス連邦政府は29日、新型コロナウイルスに感染した乳児が死亡したと発表した。ただ乳児にはほかの疾患があり、新型肺炎が直接の死因かどうかは調査中という。
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連邦内務省保健庁感染症班のシュテファン・クスター班長が会見で発表した。年齢は公表しなかった。国外で感染したという。
政府によると、乳児は本国送還後にチューリヒ大学病院に入院、その後死亡した。両親はアールガウ州在住という。ドイツ語圏のスイス公共放送(SRF)によると、乳児は髄膜炎も患っており、死因がコロナウイルス感染症かどうかはっきりしていない。詳細は現在調査中とした。
クスター氏はまた、バーゼル・シュタット準州で子供2人の感染が判明し、家族や学校のクラスメート、担任の教師ら約70人が隔離されたとも述べた。同州の声明によると、2人はきょうだいで、市西部の小学校と幼稚園に通っていた。感染経路は不明という。
29日時点の国内新規感染者数は32人で、死亡者は2人だった。前日時点は20人、26と27日時点は各15人で、徐々に増加している。
週末は通常検査件数が少ないため減少に転じることが予想されるが、クスター氏は29日の件数から「新型コロナウイルス危機」はまだ終わっていないと強調した。
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