世界経済フォーラム(WEF)事務局は9日、スイスのダボスで15日から開幕する第54回年次総会(ダボス会議)に、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が出席すると発表した。
このコンテンツが公開されたのは、
ゼレンスキー氏のスイス訪問は、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始以来初めて。仏語圏スイス公共放送(RTS)のラジオ番組(8日)によると、滞在中は首都ベルンでスイス連邦議員らとの会談も行う方向で調整している。ただ、最終的な決定は下されていない。ウクライナ側の情報筋は、出席については依然検討中だとした。スイス連邦外務省は同氏が出席するか否かを含め、コメントを出していない。
ロシアのウクライナ侵攻以来、ゼレンスキー氏は外国へ移動することに対し慎重な姿勢を取っている。通常は安全保障上の理由から、訪問は突然行われるか直前に決定される。
重要な第一歩
もし実現すれば、重要な訪問となる。ゼレンスキー氏のスイス訪問は2020年のダボス会議への出席が最後で、以来、ビデオ演説にとどまっている。
二国間レベルでは、2022年の侵攻開始からこれまでに3人のスイス議員がウクライナを訪問した。ゼレンスキー氏のスイス訪問が実現すれば、スイスとウクライナの強固な関係をさらに象徴づけるものになる。また14日には会議に先立ち、ウクライナが提唱する和平案「平和の公式」について協議する国際会議の第4回会合が開かれる。
ロシアによる全土への攻撃が続き、西側諸国の「支援疲れ」が懸念される中、ダボス会議はウクライナ支援の継続を直接訴える絶好の機会となる。
英語からの翻訳:大野瑠衣子
おすすめの記事
フェデラーの艇庫建設に反対運動 「湖岸への出入りを阻害」
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの元テニス選手、ロジャー・フェデラーさんが計画するチューリッヒ湖畔のボートハウス(艇庫)建設に対し、「人々の湖畔の往来を阻害する」として反対する声が上がっている。
もっと読む フェデラーの艇庫建設に反対運動 「湖岸への出入りを阻害」
おすすめの記事
スイス公共放送協会、次期会長に初の女性トップ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス公共放送協会(SRG SSR)は25日に開いた総会で、次期会長にドイツ語圏スイス公共放送(SRF)で文化部長を務めるジャーナリストのスザンネ・ヴィレ氏(50)を選出した。女性のトップ就任は初めて。
もっと読む スイス公共放送協会、次期会長に初の女性トップ
おすすめの記事
スイス、国立大留学生の学費を3倍に引き上げへ 下院委員会が可決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス下院委員会は連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)と同ローザンヌ校(EPFL)の留学生の学費をスイス人学生の3倍に引き上げる案を可決した。27日に始まる夏期本会議で審議する。
もっと読む スイス、国立大留学生の学費を3倍に引き上げへ 下院委員会が可決
おすすめの記事
FIFA、脱スイスに向け定款改正
このコンテンツが公開されたのは、
国際サッカー連盟(FIFA)は17日、本部をスイス・チューリヒ以外に移せるよう定款を改正した。
もっと読む FIFA、脱スイスに向け定款改正
おすすめの記事
ウクライナ平和サミットの舞台スイス・ビュルゲンシュトック 地元住民は離心
このコンテンツが公開されたのは、
6月15~16日に開催されるウクライナ平和サミットの舞台として、ルツェルン湖を望むホテル「ビュルゲンシュトック・リゾート」が注目を浴びている。かつては庶民も受け入れられる高級リゾートして地元に愛されていたが、近年は事情が違うようだ。
もっと読む ウクライナ平和サミットの舞台スイス・ビュルゲンシュトック 地元住民は離心
おすすめの記事
スイスで花粉症増加 気候変動・大気汚染が背景に
このコンテンツが公開されたのは、
気候変動の影響で、スイスで花粉症患者が増加している。有症率は2割で、経済損失は最大で年間6900億円に上る。
もっと読む スイスで花粉症増加 気候変動・大気汚染が背景に
おすすめの記事
ユーロビジョン、「ノンバイナリー」自認のスイス代表優勝 イスラエル参加に抗議も
このコンテンツが公開されたのは、
欧州国別対抗の音楽祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」の決勝が11日、スウェーデン南部マルメで行われ、「ノンバイナリー」を自認するスイス代表のNemo(24)が優勝した。会場周辺ではイスラエル参加に対する大規模な抗議活動も行われた。
もっと読む ユーロビジョン、「ノンバイナリー」自認のスイス代表優勝 イスラエル参加に抗議も
おすすめの記事
スイス北東部でオーロラ観測
このコンテンツが公開されたのは、
スイス北東部のゼンティス山頂で6日未明、オーロラが観測された。
もっと読む スイス北東部でオーロラ観測
おすすめの記事
ビクトリノックス、刃のないアーミーナイフを開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスアーミーナイフの製造で知られるビクトリノックス社は、世界で広まるナイフ規制強化の波に対応するため、刃のないモデルの開発に取り組んでいる。カール・エルズナー最高経営責任者(CEO)がスイス紙のインタビューで明かした。
もっと読む ビクトリノックス、刃のないアーミーナイフを開発
おすすめの記事
スイス飛行機事故、24%増 紛争地上空ではGPS妨害も
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦運輸省民間航空局(BAZL/OFAC)が3日発表した2023年の航空安全報告書によると、民間・小型航空機の事故件数は9995件と、前年から24%増加した。
もっと読む スイス飛行機事故、24%増 紛争地上空ではGPS妨害も
続きを読む
おすすめの記事
ウクライナとスイス、和平めぐる国際会議をダボスで共催
このコンテンツが公開されたのは、
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は10日、同国の和平について話し合う「平和の公式」国際会議の第4回会合を来年1月14日にスイスのダボスで開くと明らかにした。
もっと読む ウクライナとスイス、和平めぐる国際会議をダボスで共催
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。