気候変動への対策を求め、スイスの13都市で何万人もの人々がデモ行進を行った。
このコンテンツが公開されたのは、
デモは3日、学生らの主導で行われたが、あらゆる年齢層の人々が駆け付けた。寒さにもかかわらず「車ではなく樹木を」、「きれいな肺が欲しい」、「脳がすでに溶けてしまったのか?」といったメッセージを掲げデモ行進を行った。
警察の発表によれば、デモに参加した人はローザンヌで1万人、チューリヒで8千~1万人だった。他の都市の参加人数はジュネーブとバーゼルで各4千人、フリブールで2500人、ベルンとルツェルンで各2千人。その他の都市を加えるとさらに多くの人がデモに参加した。
デモ参加者は、気候変動に危機感を持ち、適切な対策を取るようスイス政府に求めた。その中には、スイスは2030年までに温室効果ガスの排出をなくすべきとの呼びかけもあった。
デモは特定の党派に属する動きではなかったが、フリブールのデモを主催した大学1年生のレオ・ティンゲリーさんは、「政治的支援も歓迎する」とスイス通信(Keystone-SDA)に話した。
1月中旬には約2万2千人の生徒らがスイス全土でストを行い、気候変動への対策を求めた。これは先ごろダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF)で話題になったスウェーデンの16歳の環境活動家グレタ・トゥンベルクさんに触発された動きだった。
続きを読む
おすすめの記事
スイスの学生 、気候の「非常事態宣言」求め各地でデモ
このコンテンツが公開されたのは、
環境問題に対する非常事態宣言を政府に発させるために、スイスの学生たちが立ち上がった。バーゼル・シュタット準州をモデルに、各州で適切な措置が取られるよう叫びをあげる。彼らを突き動かすのは、気候は銀行のように破綻したら救済できるものではないとの危機意識だ。
もっと読む スイスの学生 、気候の「非常事態宣言」求め各地でデモ
おすすめの記事
スイス極地研究所がグリーンランドへ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス極地研究所(SPI)は北極の探索活動「グリーンランド周航探索(GLACE)」で行う15のプロジェクトを採択した。うち6つはスイスが指揮を執る。7月30日、研究者44人がドイツの港町キールからグリーンランドに向けて出発する。
もっと読む スイス極地研究所がグリーンランドへ
おすすめの記事
スイス環境省 アルプスで落石への注意喚起
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦環境省によると、スイスの山岳で、例年より多くの場所で落石が発生している。先月20日、イタリア語圏のヴァルフェレットで大きな規模の落石が起きた。ヴァレー州やウーリ州、グラウビュンデン州でも通常より大きな岩石の崩落…
もっと読む スイス環境省 アルプスで落石への注意喚起
おすすめの記事
気候変動している、していない?取り組むべき「二つの現実」
このコンテンツが公開されたのは、
地球温暖化は現実だ。ところが、それに疑いを持つ人々がいる。ザンクト・ガレン大学教授で政治学者のクラウス・ディングヴェルト氏が、これら気候温暖化の否定論者らに見られる五つのフェーズ(段階)を解説する。
もっと読む 気候変動している、していない?取り組むべき「二つの現実」
おすすめの記事
スイスの気候政策 海外で称賛されるも国内では批判
このコンテンツが公開されたのは、
国際的な気候変動をまとめた「2019年気候変動パフォーマンス・インデックス」(CCPI)によると、スイスは気候変動対策で世界をリードする国の一つだという。特に温室効果ガスの排出量とエネルギー消費の点で高評価を受けたが、スイス国内では何百人もの学生が「スイスの気候政策の失敗」に抗議している。
もっと読む スイスの気候政策 海外で称賛されるも国内では批判
おすすめの記事
スイスの氷河に巨大絵葉書が出現
このコンテンツが公開されたのは、
世界中の何万人もの子供や青年が気候変動についてのメッセージを発信し、史上最大の絵葉書のギネス世界記録を打ち立てた。
もっと読む スイスの氷河に巨大絵葉書が出現
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。