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スイスの夏はミュージック

レザンにも夏が到来

(swissinfo.ch)

私の住んでいるヴォー州レザン(Leysin)には地元の幼稚園、小学校、中学校を初め、スイス・ホテル・マネージメント・スクール(SHMS)、レザン・アメリカンスクール(LAS)、そしてスイス公文学園(KLAS)と小さな町ですが、たくさんの教育施設があります。私立学校は、5月末から夏休みに入り、学生たちの姿が町から消え、一頃静まり返っていましたが、7月になると再び、サマーキャンプや新学年度を迎えた学生たちが戻ってきて、日が暮れるのが遅い夏(夜10時30分頃までは明るい)を楽しむ明るい声が町中に響いています。また、バカンスを楽しむ家族連れの姿も見かけられ、レザンは本格的な夏場のシーズンを迎えます。

 学生の姿と言えば、夏の季節、レマン湖畔を走る列車内や駅の構内でヴァイオリン、ヴィオラや、チェロ、時には大きなコントラバスを抱えて移動している学生の姿をよく見かけます。彼らは、ヴォー州やヴァレー州(Vaud, Valais)及びスイス各地で開催されているマスタークラスやワークショップに参加するため、世界中からやってきた学生たちです。夏のプログラムは学生のためのマスタークラスだけではありません。スイス国内の様々な場所で、誰もが参加できる音楽祭があります。フランス語圏スイスで開催されるイベントを中心にいくつか紹介させていただきます。

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 ヴォー州で世界的に有名な音楽フェスティバルとして知られているのが、モントルー・ジャズ・フェスティバル(Montreux Jazz Festival)で、1967年、クロード・ノブス(Claude Nobs)によって始められたヨーロッパ最大のジャズ・フェスティバルです。2012年は6月29日から7月14日までの2週間開催されました。この第46回モントルー・ジャズ・フェスティバルは、ストラビンスキー・ホールにボブ・ディラン(Bob Dylan)を迎え、彼の熱演は満場のファンの期待に応えた、いつまでも心に残るステージでした。大物のコンサートに行かなくても、レマン湖畔に立ち並ぶ国際色豊かな屋台で気軽に食事をし、野外ステージのバンド演奏を聴くだけでも十分に雰囲気を楽しめます。2013年の第47回モントルー・ジャズ・フェスティバルは7月5日から20日まで開催されることが決定しています。

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 歌劇では、ヴォー州北部のアヴァンシュ(Avenches)で開催されるアヴァンシュ・オペラ・フェスティバル(Festival d’opéra Avenches)が有名です。ローマ時代の大都市であったアヴァンシュ。1995年からは、その頃の円形闘技場を舞台に利用して野外オペラが開催されています。第18回を迎えた2012年(7月5日~17日)は、プッチーニ(Giacomo Puccini 1858-1924)の歌劇「ラ・ボエーム」が上演されました。野外ステージですので、雨天の場合のキャンセル情報や、夏でも日没後、気温がぐっと下がることに注意する必要があります。2013年の7月には、ヴェルディ(Giuseppe Verdi 1813-1901)の「ナブッコ」の上演が予定されています。

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 ヴァレー州の音楽祭として、ヴェルビエ音楽祭(Verbier Festival)があります。ヴェルビエはヨーロッパでも有数なスキーリゾートであるのみならず、ハイキング、マウンテンバイク、ゴルフなどが楽しめる山岳リゾートです。1993年から開催されているこの音楽祭は、世界中で活躍している演奏家たちを招き、2012年は7月20日から8月5日まで開催されました。それと同時にアカデミーと呼ばれる、一流演奏家によるマスタークラスやワークショップも開かれ、夏場、ヴェルビエには若い音楽家がたくさん集まります。同じヴァレー州のアカデミーとして、州都シオン(Sion)では50周年を迎えたアカデミー・デュ・ミュージック・ティボール・ヴァルガ(50e Academie de Musique Tibor Varga)があります。ハンガリー出身のヴァイオリニストで、指揮者でもあったティボール・ヴァルガ(Tibor Varga 1921-2003)によって創設された夏のアカデミーです。2012年は7月11日より8月15日まで開催され、この期間中、ヴィオラ奏者今井信子(Nobuko Imai)を含め、30名以上にも及ぶ演奏家たちが集い、若い音楽家の指導にあたります。また、シオンでは、シオン音楽祭(Festial International de Musique Valais)も、これに続いて8月18日から9月9日まで開催されます。夏、シオン旧市街に佇むと、あちらこちらからヴァイオリンの音色が聴こえてきます。ヴァレー州の州都、シオンが近年になって「ヴァイオリンの都」と呼ばれるようになってきている意味を感じ取ることができる時です。

 スイスでは他にも、グシュタード(Gstaad)のメニュイン音楽祭(Menuhin Festival)、ルツェルン(Lucerne)のルツェルン音楽祭(Lucerne Festival)、チューリヒ(Zurich)のライブ・アット・サンセット(Live at Sunset)野外コンサートなど、多くのフェスティバルが開催されています。私の住むレザンでも、恒例の第15回レザン・ミュージック・パノラマ(Leysin Music Panorama)が、2012年には7月19日から22日まで開催されました。フォーク・ミュージックやスイス・ホルンの演奏など、アットホームなプログラム内容でした。ジャンルを超えた様々なプログラムが様々な場所で開催されるこの季節。スイスの夏はまさに、ミュージック。音楽を身近に感じながら短い夏を過ごします。

小西なづな

プロフィール:小西なづな

1996年よりイギリス人、アイリス・ブレザー(Iris Blaser)師のもとで絵付けを学ぶ。個展を目標に作品創りに励んでいる。レザンで偶然販売した肉まん・野菜まんが好評で、機会ある毎にマルシェに出店。収益の多くはネパールやインド、カシミア地方の恵まれない環境にある子供たちのために寄付している。家族は夫、1女1男。スイス滞在16年。

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