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ヴェルザスカ・ダム:あのジェームス・ボンドも飛んだ高さ220mからのバンジージャンプ

自然豊かな渓谷にそびえ立つヴェルザスカ・ダムの壮大な姿はまさに圧巻

(swissinfo.ch)

皆さんこんにちは。こちらスイスの最南端、ティチーノ州では例年通り5月1日に海開きならぬ湖開きが行われました。ルガーノ市内の「リド(Lido、イタリア語で砂州(さす)、岸または砂浜という意味で湖岸とつながった水浴施設や屋外プールのこと)」では、毎年夏を先取りすることが出来ます。さすがに夏休み前のリドとあって、今日現在は湖やプールで泳ぐ子供たちの姿は少ないものの、リド内のカフェテラスでコーヒー片手に太陽を浴びながら優雅に読書したり、砂浜や芝生に寝転がって日焼けを楽しむ人の姿が多く見られます。リド・ルガーノでは水浴以外にも6月20日〜7月26日までの期間中、毎晩屋外で映画が上映され、1人15フラン(約1200円)で映画鑑賞も楽しむことが出来ます。

 いよいよ6月16日から夏休みが始まるわけですが、ティチーノ州各地ではそれに合わせて数々のフェスティバル・イベントが開催されます。街は活気と熱気に溢れ、更に夏の暑さも本格化します。

(swissinfo.ch)

 日本の各地では梅雨入りしたばかりということで、まだまだ夏を満喫、という気分ではないかもしれませんが、今回はひと足早く夏をキャッチしているスイスのティチーノ州から、少し涼しくなる恐怖感たっぷりの「バンジージャンプ」を紹介したいと思います。

 バンジージャンプを飛ぶ場所は、国際映画祭で有名なロカルノ近郊、自然豊かな峡谷にそびえ立つヴェルザスカ・ダムの上。深い谷のヴェルザスカ渓谷には、青緑色に輝く透明度の高い川が流れ、川辺の白い岩には幾千もの滑らかな曲線が美しく浮き出しています。何年にも渡る自然の水の流れが創り出したその白岩の彫刻は芸術のようで、エメラルド色の水の美しさを更に引き立たせます。そんなヴェルザスカでは、スキューバダイビングやカヤックで川下り、それにサイクリングやマウンテンバイクなど自然の美しさを満喫できるスポーツが魅力ですが、そのなかに更にエクストリームスポーツのひとつであるバンジージャンプが加わります。

(swissinfo.ch)

 バンジージャンプの高さは驚きの220メートル、ビルだとおよそ52階か53階ほどの高さらしいです。ダムの高さと壮大な姿はまさに圧巻で、下を覗くと思わず「うわ〜」と声をあげてしまうほど。

ヴェルザスカ・ダムからのバンジージャンプは、世界で2番目の高さで知られていますが、映画「007/ゴールデン・アイ」の中で、あのジェームス・ボンドが飛んだことでも有名です。

 ヴェルザスカ・ダムまではロカルノの町からくねくねと狭い山道を上って行くのですが、緑あふれる大自然のなかに突如目の前に立ちはだかる巨大な灰色のコンクリートの塊。どっしり構えるダムはどこか挑発的で絶対的な強さを見せつけているように見えます。そんなダムからのジャンプは、例え命綱に繋がれていたとしても、余程の覚悟と勇気が必要です。ごつごつした岩肌があらわになった谷底に向かって真っ逆さまに一直線。たった2メートルの距離しかないコンクリートの壁に沿って飛び降りるとなると、いくら決心を固めて準備しても、いざジャンプ台に立つと恐怖心が湧き上がってきて飛ぶのを躊躇するのではないかと思います。そんな人のために制限時間が3分設けられていて、時間内に飛び降りることが出来ないとジャンプマスターからリタイヤと見なされてしまいます。

(swissinfo.ch)

 わたくしごとですが、15年ほど前にアメリカでバンジージャンプを飛んだ経験があります。その時の高さはヴェルザスカ・ダムの10分の1、わずか22メートルで下にしっかりとエアーマットが敷いてありました。比較するとセキュリティーは万全だったにもかかわらず、踏み切る勇気がなくてジャンプマスターに落としてもらうという情けなさ。そのため、220メートルのヴェルザスカ・ダムから飛び降りるなんて怖過ぎて個人的には考えられません。そう頻繁にヴェルザスカのバンジーに挑戦する人はいませんが、ラッキーなことに、実際に目の前で挑戦者が飛び降りるのを見物する機会が何度かありました。固いコンクリートの壁に沿って220メートル下の奈落の底に落ちていく姿を見るだけで本当にぞっとして鳥肌が立ってしまいます。中国のマカオ・タワーの次に世界で最も高い場所から飛び降りるバンジージャンプとして数々のテレビ番組が取り上げ、日本のみならず世界中から取材班が訪れています。

 世界に誇る高さ220メートルのヴェルザスカ・ダムからのバンジージャンプは、 愛好者であればきっとそのスリルを存分に満喫できるはず。太陽の照る中で飛び降りるのも気持ちいいのでしょうが、最近ではナイト・バンジーを楽しむ人も多いようです。太陽が落ちた後の真っ暗闇の中で飛び降りるというものらしいですが、想像しただけでもドキドキしてしまいます。個人的に遠慮しておきますが、興味がある方は是非、この世界的に有名なこのヴェルザスカ・ダムからのバンジージャンプにトライしてみては。14才以上で体重45キロ〜115キロ以内の人で健康状態が良好の人であれば誰でも挑戦出来るそうです。また、65才以上の人は医師による証明書が必要とのこと。目的はバンジージャンプでなくても、一度はヴェルザスカ・ダムを訪れてみるのも悪くありません。大自然を満喫しながら、もしタイミングが合えば、勇気あるチャレンジャーのジャンプも見ることが出来るかもしれませんよ。

リッソーネ光子

プロフィール:リッソーネ光子(光子と書いて(かねこ)と読む)

マリンスポーツ界でアスリートやレポーターとして世界中を飛び回り、1998年にロケで訪れたイタリアに魅せられそのままミラノに移住。その後、縁がありスイスイタリア語圏のルガーノへ移り住んで11年。社会人としてルガーノ大学を卒業後、同大学の大学院でメディアマネージメントを専攻。現在、イタリア語の通訳・翻訳者としてメディアやスポーツ業界の他、多方面で活躍中。

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