スイスの保険会社は、加入義務のある医療保険から、車両保険や個人賠償責任保険まで、さまざまな種類の保険を提供している。

基本的な医療保険に加え、さまざまな費用を追加補償する補完的な医療保険がある。例えば入院時の個室利用や、外国で事故にあったときにも有効な保険などがある。

さらに、熱心なアウトドア派用にアルプスでのヘリコプター救助費用を補償する保険など、独自の商品を提供している会社もある。

健康

スイスには、日本の国民健康保険のような公的機関による保険制度はない。しかし法律に従い、スイスの全住民は基本的な医療保険への加入が義務づけられている。基本医療保険は、一般的な診察、出産、重い病気の診察など多様な状況に必要な医療費を補償する。

全ての保険会社は、契約で定められた基本医療保険を等しく提供しなければならないが、任意の保険を提供する必要はない。法律で定められた医療保険の保障の詳細は、連邦内務省保険局(BAG/OFSP)のサイト(英/独/仏/伊語)を参照。

保険料は定額だが、医療を受ける際に一定の手続きを踏むことが義務付けられる一般診療医のネットワークHMOやTelmedなど、数種類の保険がある。さらに、歯の治療、スイス国外滞在時の病気、入院時の個室利用など、基本医療保険が適用されない場合のために補完的な医療保険に加入する人は多い。

スイスに居住する人は、到着から3カ月以内に医療保険に加入することが義務付けられている。詳細は、連邦保健局のサイト(英/独/仏/伊語)を参照。 加入条件についてはよくある質問(英語)を参照。

月額保険料は、成人300フラン から2500フラン(約2万7000~22万7000円)、子どもは無料ないし最高600フラン(5万2500 円)。医療費控除の有無関係なく医療費の自己負担額は1割で、年間自己負担額の上限は700フラン(6万4000円)。緊急時を除き、補償金額の上限は、居住している州によって異なる。

事故によるけがの治療費は、基本医療保険で補償されないこともあり、「事故保険」に別途加入しなければならない。しかし、同一の雇用者のもとで1週間に8時間以上勤務する労働者に起きた事故は、労働時間以外の事故もすべて自動的に補償され、事故保険に別途加入する必要はない。

スイスの医療制度についての一般的な質問および詳細は、連邦保健局の「質問と答え(PDF)(“Your questions, Our answers”)」(英語)を参照。

数多くの保険会社がさまざまな種類の保険を提供している。保険料の比較はウェブサイトcomparis.ch(英/独/仏/伊語)を利用。

第三者賠償責任保険/住宅保険

スイス人と同様、外国人住民も火事や水害、盗難に備えて任意で個人保険や住宅保険に加入できる。その場合、保険の対象となる品物や資産の価値に見合った保険に加入することが重要。賃貸の場合、しばしばこうした保険への加入が入居条件となっている。

第三者に対する損害を補償する個人賠償責任保険と住宅保険をセットにした保険もある。一家全員を一つの被保険者の単位とする個人賠償責任保険もある。これらの保険に関する詳細はウェブサイトcomparis.ch(英/独/仏/伊語)を参照。

自動車保険

自動車およびオートバイ、スクーターなど自動二輪車の所有者には保険加入が義務付けられている。任意保険には、本人の所有する車、および同乗者に対する損害を補償する保険がある。

comparis.ch(英/独/仏/伊語)では各社の自動車保険を比較することができる。スイス・ツーリング・クラブ(独/仏語)もさまざまな保険を紹介している。

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