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日本で言う「2千円札」のイメージ? スイス人が200フラン紙幣を使うのはなぜ?

200フラン紙幣

新しい200フラン紙幣

(Swiss National Bank)

スイス国立銀行(スイス中銀、SNB)は15日、最新の200フラン紙幣(約2万2千円)を公表した。日本では2千円札が発行されたときあまり普及しなかったが、スイス人はそうでもないようだ。

 新200フラン紙幣は22日から流通する。現金自動預払機(ATM)や店のレジなどでお目にかかるだろう。

 チューリヒ応用科学大学ビジネススクールのラファエル・ドメイセン氏は「200フラン紙幣はスイスの歴史の一部だ。200フラン紙幣、1千フラン紙幣で支払いをすることには慣れている。店舗にしたって金に変わりはないのだから一緒だ」と話す。

>>スイスには1千フラン紙幣がある 

 ドメイセン氏は、200フラン紙幣の偽造リスクは200ユーロ紙幣よりはるかに低いと指摘する。それはスイスの紙幣が高い偽造防止技術で製造されているからだという。新しい200フラン紙幣には科学研究にちなんだ絵柄が採用された。

 チューリヒのビジネス心理学者クリスティアン・フィヒター氏も、スイスは通貨偽造にそれほど高い懸念を抱いていないと同意する。その一方で、光沢感のある新200フラン紙幣は時代遅れだとも指摘する。

 フィヒター氏はスイスインフォの取材に「200フラン紙幣が存在するただ一つの理由は、それが伝統だからだ。私たちは1955年からずっと200フラン紙幣を使ってきたし、それを手放したくないと思っている」と話した。だが「コーヒー1杯やちょっとした安い商品を買うときに200フラン紙幣を出したら、(店から)ちょっといやな顔をされるだろう」とも話す。無論、おつりを渡す手間がかかるからだ。

 このためフィヒター氏は「ATMで300フラン分を引き出すとき、200フランと100フラン紙幣が出てくるのを大半の人が嫌がる」と言う。ドメイセン氏は「ATMでどの紙幣が出てこようが気にしない」と話すが、実際現金はあまり使わないという。

 フィヒター氏は「現金での支払いはスイスでは年々重要性が低くなってきている。今こそ嫌われ者の200フラン紙幣を廃止すべきだ」と訴える。

 だが、特に20フラン以下の買い物のときなどは、いまだに現金払いが一般的だ。ドメイセン氏らが14日に公表した調査によれば、スイスではデビットカードで支払いをする人が全体の37%だったのに対し、現金は36%、クレジットカードは23%だった。スイス在住者の財布に入っている現金の平均額は65フランだという。

200フラン紙幣

物価が高いスイス。2人分の食事は100フランを超えることもしばしば

(Swiss National Bank)

海外のお金事情

 スイスインフォ従業員などの声を元に海外のお金事情を紹介する。

 中国で最も金額の高い紙幣は100元。しかし中国ではスマートフォンによる支払いが普及しているという。

 日本人は財布に約1万8千円の現金を入れているという。男性の方が女性よりも所持金が高い傾向にある。

 ロシアの紙幣で最も一般的なのは1千ルーブル、500ルーブル札。大体が財布に1千ルーブルかそれ以上、もしくはほとんど現金を持ち歩かないという。

 ブラジルでは、最も高額な紙幣は100リラだ。これ以上の額は普通持ち歩かない。ブラジルのリオデジャネイロなどは治安が悪いからだという。

スイスの第9次紙幣シリーズ

スイス国立銀行(スイス中銀、SNB)は22日から新200フラン紙幣の流通を始める。50フラン、20フラン、10フランの新紙幣はすでに出回っている。紙幣の刷新は全6種類のうちこれが4種類目 

スイスの紙幣は偽造防止などのため、定期的に刷新される。2019年3月5日には1千フラン、同年秋には100フランの新紙幣が発表される予定。

インフォボックス終わり

(英語からの翻訳・宇田薫)

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