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スイス横断抗議デモの法輪功メンバー、ベルン到着

連邦議事堂前(ベルン)の法輪功メンバー、23日 Keystone

18日、中国政府の法輪功迫害に抗議するデモ行進のためジュネーブ、チューリッヒ、バーゼル、ザンクト=ガレンを出発した40人の法輪功メンバーは、23日首都ベルンに到着、スイス政府へ宛てた書簡を外務省職員に手渡した。

中国で非合法組織とされている法輪功メンバー約40人はベルン到着後、外務省職員に「中国での死を止めろ」と題した連邦政府宛の書簡を提出し、連邦議事堂前広場で気巧のデモンストレーションを行った。スイス横断デモ行進を企画した1人シモン・シェルゲルさんは「今回の抗議デモ行進の目的は、中国で行われている法輪功に対する迫害に世界の目を向けることだ。」と語った。

スイスは、急成長を続ける世界最大の中国市場における経済的利益への影響を恐れ中国の人権侵害に対する批判に消極的な国として、非難されている。外務省のルエディ・クリステン報道官は、今秋スイス訪中団が北京で中国政府代表と会談する際、人権と宗教の自由の問題について取り上げるとswissinfoに述べた。さらに、クリステン報道官は、スイスは過去10年以上にわたって中国政府と人権問題に関する対話を続けており、人権の尊重を訴えていると強調した。

法輪功によると、2年前中国政府が法輪功活動を非合法組織として禁止して以来、50、000人以上のメンバーが逮捕・投獄されているという。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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