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スイス薬品企業協会、エイズ・コピー薬でブラジルと抗争せず

インドの製薬会社のコピー版 エイズ治療薬 Keystone

エイズ治療のため特許薬の安価なコピー薬を製造しているブラジルに対し、スイスの薬品企業は特許侵害を訴え抗争に持ち込むつもりはないことを確認した。

スイス薬品企業協会インターファーマのトーマス・クエニ・ディレクターは、「ブラジルとロシュなどの薬品企業との関係は、長期的なものだ。ブラジルでロシュはスイス薬品企業の中でも最も重要な投資家の1つで、長い年月をかけて現地厚髄鰍ニの対話および協力関係を築き上げて来た。したがって、ブラジルを相手に抗争する必要なない。」と両者の友好的な関係を語った。が、クエニ氏は、スイス企業が新治療薬開発に巨額な投資を続けるならば、特許は守る必要があると語った。

ジュネーブで開催されている国連人権委員会では、53の構成国中52ヶ国がエイズ感染者の基本的な治療薬へのアクセスを保証するというブラジルの決議案を承認したばかりだった。が、ブラジルと貿易紛争中の米国だけは、決議は人権とは関係のない書類上の欠陥だと反対した。

国連エイズプログラムによると、世界では薬3、610万人がHIV/エイズに幹線仕手衰�しており、うち70%はサハラ以南のアフリカに、18%はアジア太平洋地域の住民だ。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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