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スイスF1チーム、ギヤ・アップ

3月12日メルボルンでの開幕を前に、スイスのF1チームは今年こそはと燃えている。レッド・ブル・ソウバー・ペトロナスは、新しいエンジニア、マシン、ドライバーで完全に生まれ変わった。

3月12日メルボルンでの開幕を前に、スイスのF1チームは今年こそはと燃えている。レッド・ブル・ソウバー・ペトロナスは、新しいエンジニア、マシン、ドライバーで完全に生まれ変わった。

厳密に言えば、スイスはF1チームを持ってはいけない。1953年の大事故以来、スイスではF1レースは禁止され、マシンもドライバーもスイスの土地を踏む事は許されない。しかし、ソウバー・チームはスイスに留まった。チームリーダーのペーター・ソウバーは、困難にめげずスイスを離れる気はないと言う。

新しいエンジニア、テクニシャン、ドライバーと2台の新車を導入して刷新したチームで、ソウバーは、今期は期待できると語る。特にマシンは、フェラーリ製のエンジンを搭載、軽くて空気抵抗も良く、最高の性能だと期待をふくらます。また、フィンランド人の新ドライバー、ミカ・サロは昨年ミヒャエル・シューマッハーの代役を務めた経験があり、もう一人のブラジル人ドライバー、ペドロ.ディニズと共に活躍が期待される。

では、ファンはどうだろう?他のスポーツと同様、F1はホームのサポーターにサポートされている。が、スイスのファンが第1戦観戦のためにメルボルンまで行くだろうか。チーム役員のハインツ・ハーラーは、きっと大勢のサポーターがいてくれると信じていると語る。

が、ビジネスに関しては同様ではない。チームのメイン・スポンサー、レッド・ブルとペトロナスは、米国とマレーシアの企業だ。今年初めて、あるスイス企業が参加を決定したが、チームが本国スイスで経済的なサポートを得るには、まだまだ長い時間がかかりそうだ。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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