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スキーとスノーボードでスイス勢活躍

ラウバーホルンの王者ディディエ・デファゴ Keystone

先週末はスイス勢が雪の上で大活躍した。1月16日金曜日、スキーW杯の男子スーパー複合でカルロ・ヤンカが今シーズン2勝目を飾ったのを皮切りに、翌17日は男子滑降でディディエ・デファゴが、18日には女子滑降でドミニク・ギジンが1位になった。また、韓国で開かれているスノーボード世界選手権でも、オリヴィア・ノプスとメリー・フランコンがそれぞれ銀と銅を獲得した。

前回の男子アルペンスキーW杯の開催地は、ベルナー・オーバーラント地方のヴェンゲン ( Wengen ) 。ラウバーホルン ( Lauberhorn ) は、オーストリアのキッツビュール ( Kitzbühel ) にあるハーネンカム ( Hahnenkamm ) と並ぶ伝統的なクラシックコースだ。

アップ・ダウン・アップ

 17日土曜日、真っ青な空に銀白の雪山が映えるヴェンゲンには5万5000人の観客が押し寄せた。この日の勝利は、ヴェンゲン3連勝を狙うアメリカのボディ・ミラーか、公式練習で好成績を残したディディエ・キュシュの手に渡ると予想されていた。しかし、全長4.5キロメートルに及ぶラウバーホルンのコースを最も速く滑り降りたのは、ヴァレー/ヴァリス州出身で31歳のディディエ・デファゴだった。これは彼にとって7年ぶり2度目の勝利だ。

 デファゴは
「サッカー場にいるような気分だ。でも、この歓声はすべて僕だけのためなんだ」
 とゴールの後の喜びを語り、
「スタートから最後までものすごく調子が良かった」
 とほぼ完璧な滑りに大満足の様子。前回ラウバーホルンで優勝したスイス人はブルーノ・ケルネンで、2003年のレースまでさかのぼる。

 翌18日、オーストリアのアルテンマルクト・ツァウヘンゼー ( Altenmarkt-Zauchensee ) で開催されたアルペンスキーW杯の女子滑降では、23歳のドミニク・ギジンがデファゴからバトンを受け取り、スウェーデンのアニヤ・パーションと同タイムで初優勝を飾った。ギジンは2007年に十字靭帯 ( じんたい ) を損傷し、ひざを7回手術している。今回は復帰を示す喜ばしい勝利となった。

swissinfo、外電

1. カルロ・ヤンカ ( スイス ) 2分34秒16
2. ペーター・フィル ( イタリア ) 2分34秒38
3. シルヴァン・ツルブリッゲン ( スイス ) 2分34秒56

1. ディディエ・デファゴ ( スイス ) 2分31秒98
2. ボディ・ミラー ( アメリカ ) 2分32秒18
3. マルコ・サリヴァン ( アメリカ ) 2分32秒37
4. アンブロジ・ホフマン ( スイス ) 2分32秒56

1. ドミニク・ギジン ( スイス ) 、アニヤ・パーション ( スウェーデン ) 1分47秒52
3. リンゼイ・ヴォン ( アメリカ ) 1分48秒09

1. エレーネ・オラフセン ( ノルウェー )
2. オリヴィア・ノプス ( スイス )
3. メリー・フランコン ( スイス )

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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