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ベルンで医療機関職員スト

「良い医療は金が要る」医療スタッフのストライキ Keystone

医師、看護婦らベルン州の医療機関職員約10、000人は9日、賃上げと労働条件改善を要求するストに突入した。またビールでも医療機関職員のデモが行われた。

ベルン州の医療関係職員は半年前から物価上昇率を反映し1.5%の賃上げを要求しているが、ベルン州政府は1週間前に公立病院職員の賃上げ、州内の全医療関係職員に150スイスフランから200スイスフランのボーナス支給などの包括案を提唱した。州政府包括案が実施されると、今年の州予算からは3、500万スイスフラン、来年は8、000万スイスフランの拠出が必要となる。

が、公共サービス連合は、州政府の提案は医療職員らの要求を全く満たしていないという。連合リーダーらは、州政府の包括案は、職員の過労や過重労働の忍従、またそのための医師や看護婦らの離職など、医療機関が今日直面している問題に対処するものではないと批判する。そして、州議会がストに入った職員らの要請を真剣に受け止め、政府の対応を改善するよう望むと語った。

今年に入ってから、スイスの医療職員は、全国で労働条件の改善や賃上げ要求のデモを繰り広げている。1月には、チューリッヒ地裁が職員等の要求を認め、州立病院職員の給料の総額2億スイスフラン増額を決定した。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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