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過激論者の活動活発化

スイスで過激論者が増えている。ネオナチ党の設立や極左を名乗るグループのテロなど、無気味な動きが目立ってきている。

スイスで過激論者が増えている。ネオナチ党の設立や極左を名乗るグループのテロなど、無気味な動きが目立ってきている。

4月初め、ベルンでダヴィド・ミュラス(24)党首がスイス国民党を発足させた。ミュラス党首は結党の理由をアドルフ・ヒトラーに影響を受けたのではなく、ルドルフ・ヘスを信望するものだという。ミュラス党首は、ドイツの国民民主党と共闘していきたいと語る。ドイツ国民民主党は、選挙の際外国人排斥を掲げいくつかの議席を獲得している。スイス国民党の党員は60人。現在のところ、ミュラス党首の行く手を阻んだものは、今週ベルンで第1回党大会を開催しようとしたのを拒否したホテルだけだ。が、恐ろしいのは、当局が党を妨害しようとしたら暴力に訴えるとミュラス党首が宣言していることだ。

今週初め、軍を標的とした爆発事件があり、極左のRevolutionary Perspectiveと名乗るグループから犯行声明があった。同グループはさらなる攻撃を準備しているという声明を出している。

連邦警察長官のウルス・フォン・デュニケンは、過激論者の自己満足を強く非難している。「昨年からスイス世論には過激論に進む顕著な傾向が見られ、どんどん暴力的になっている。スイスの安全保障は彼等によって脅かされることはないが、彼等が全く危険な存在でないとは言えない。」

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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