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アフガン地震被災者に緊急援助金35万スイスフラン

アフガン北東部地震で約三万人が寒さの中屋外生活を強いられている Keystone

25日夜アフガニスタン北東部を襲った大地震の被害状況は、被災地入りしたアフガン暫定政権当局者によると、死者は2000人を超える恐れがあり3万人が住居を失い屋外生活を強いられている。スイスは緊急援助金35万スイスフランを送った。

ヨアヒム・アーレンス・スイス開発協力局(SDC)報道官によると、スイス開発協力局は、スイス災害救援隊のメンバーとSDCパキスタン・イスラマバード事務所の救援コーディネーターをSDCカブール事務所に派遣し、救援態勢を増強した。アーレンス報道官は、「被災地では3万人以上が家を失ったとの報告があり、テント、毛布、仮設住宅の緊急援助が必要だ。また、我々の現地入りしたスタッフによると、被災地では医薬品不足が深刻でカブール、マザリシャリフなど各地の病院への医療物資の配付も急務だ。さらに、我々は食糧、飲料水の確保のため、水と衛生の専門家を被災地入りさせた。」とベルンの記者会見で述べた。

が、阪神淡路やインドなど世界の被災地で生存者救出に大活躍したセントバーナード救助犬を連れたスイス災害救援隊は、今回は派遣されなかった。その理由についてアーレンス報道官は、現地の伝統的な工法の建物は、近代建築のように下敷きになった生存者が救出されるまで何日か持ちこたえられるようなエアポケットができないので、救出の可能性が極めて低いためと語った。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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