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アルツハイマー治療に希望の灯 ロシュ因子除去薬開発

ロシュ(本社バーゼル)が臨床試験を進めるCPHPCは、アルツハイマーや糖尿病などの共通因子とされるタンパク質を除去する効果があり、難病治療の特効薬になる可能性が期待される。

このコンテンツは 2002/05/17 11:27

スイス・日・英の研究グループは、非毒性のCPHPCがアルツハイマー病患者の脳内に沈着するアミロイド・タンパク質の固まりを除去する働きがあることを発見した。アツルハイマー病は、脳に沈着したタンパク質が脳の損失を引き起こし、やがて痴呆になると考えられている。そこで、脳が損傷を受けるプロセスを阻止できれば、精神機能障害も阻止できる可能性があり、現時点ではこれがアルツハイマー治療の最良のアプローチ法と考えられると、University College Medical School in LondonのMark Pepys教授は言う。

CPHPCは、血清アミロイドP(SAP)と呼ばれるタンパク質を標的にする。アルツハイマー病、糖尿病、クロイツフェルト・ヤコブ病などは、神経や臓器などに沈着する変異タンパク質がSAPと結合し、脳や臓器に沈着することで細胞の死を招き発症すると考えられている。Pepys教授の研究チームがアルツハイマー病患者19人にCPHPCを投薬したところ、タンパク質は完全に除去され、SAPも大幅に減少した。が、Pepys教授は、CPHPCがアミロイド・タンパク質による全ての病気の全ての患者の治療に成功したわけではなく、また実際にアミロイド・タンパク質がアルツハイマー患者の脳障害や痴呆の原因であると確定されたわけでもないという。「アルツハイマーの有効な治療法はまだ開発されていない。だからアルツハイマーの患者で治療薬をもらっている人はいない。現時点では、毒性でなく安全な微粒子薬CPHPCが、ターゲットとするタンパク質を有効的に除去するとわかったところだ。」とPepys教授はswissinfoに語った。

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