ウルス・マイヤー主審、見せた審判員の誇り

準決勝・ドイツー韓国戦の主審をつとめたウルス・マイアー氏 swissinfo.ch

26日韓国・ソウルで行われたサッカー・ワールドカップ日韓共催大会の準決勝・ドイツ韓国戦の主審をつとめたのは、今大会唯一のスイス人「出場者」ウルス・マイヤー氏(43)。疑惑の判定騒ぎが相次いだ韓国対欧州チームの対決に、両チームに対して同じ基準で厳しく判定した。

このコンテンツは 2002/06/26 11:34

「韓国びいき」の誤審疑惑が相次いだ今大会。スペインとイタリアのメディアは、ホスト国韓国との対戦で不公平な扱いを受けたのは明白だと、審判員とホスト国との陰謀説すら提示している。が、マイヤー主審の毅然とした判定は、ドイツが韓国を1ー0で下し決勝進出を決めたのに加え、審判員らの信頼回復に寄与した。

準決勝終了後、マイヤー氏は「これで胸をはって帰国できる。準決勝の審判員は全員が大きなプレッシャーを感じていた。サッカーのため、そして審判のため、良い仕事ができて幸いだ。」とswissinfoに語った。マイヤー氏は、審判といえども人間であり、選手や監督同様間違いをおかす事はあると指摘しながら、審判員全員が判定疑惑に傷付いているという。「判定に対する批判が強すぎる。審判員は皆ベストを尽そうとしている。時には運の悪い審判もいるし、また間違う審判もいる。それは普通のことだ。が、このような疑惑批判を新聞で読まされ、審判員に好影響を与えることはない。」とマイヤー氏は言う。

ドイツー韓国戦を観戦した国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長(スイス)ら役員一同は、マイヤー主審を「素晴らしい」と讃え、一様に安堵に胸をなでおろした。「今日の判定は素晴らしかった。誰も文句のつけようがないだろう。」と、レンナート・ヨハンソン欧州サッカー連盟(UEFA)会長は述べた。

W杯準決勝の気も狂わんばかりの精神的抑圧から解放され、マイヤー氏は1ヵ月の休暇後スイス国内リーグに帰って来る。アールガウ出身の43才のマイヤー氏は、2006年W杯ドイツ大会にはFIFAの年齢制限規程にひっかかり出場できない。が、2004年欧州選手権では、もう一度マイヤー氏に会えるかもしれない。

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