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コソボ難民の本国送還スピードアップ

連邦難民局は、コソボ難民の本国送還のペースを加速し、早期終了を目指すと発表した。6月に送還されたのは500人だったが、今後毎月に750人を送還する計画だ。(写真:プリシュティナ空港に到着した送還された難民)

連邦難民局は、コソボ難民の本国送還のペースを加速し、早期終了を目指すと発表した。6月に送還されたのは500人だったが、今後毎月に750人を送還する計画だ。(写真:プリシュティナ空港に到着した送還された難民)

1990年代、セルビア当局がコソボ州のアルメニア系分離主義勢力を攻撃して以来、多くの難民が欧州じゅうに逃れた。その数は、1998年と99年の大規模な民族浄化作戦の後、急増した。

現在スイス国内に残留していて本国送還の対象になっている難民達は、5月31日を期限としたスイス政府の自主帰還キャンペーンに応じなかった人々だ。およそ14、500人が送還される予定だ。連邦難民局の報道官は、各州は冬が来る前に送還を終了するべきだとし、連邦難民局に対し、1回の輸送人数を増やして欲しいと要請していたと言う。

連邦難民局は、チューリッヒ、ジュネーブの民間空港の他ヴォー州パイエルヌとテチィーノ州アンブリの軍飛行場から、送還用の特別便を出している。ジャン=ダニエル・ゲルバー連邦難民局長は、来月末までに、さらに約5000人が自主送還すると言う。自主送還すれば、難民局から資金援助を受けられる。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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